古くなって着られなくなったワンピースや親の形見の和服など、思い出の詰まった服をリメイクする女性がいます。
そのリメイクした服の展示会が3日から始まりました。
「なぜ捨てられなかったのか」と題されたこの展示会、服1着1着にそれぞれの思いが込められています。
ドレスやコートに、小物入れ。これらは、古くなっても捨てられずにいた洋服や親の形見として残していた和服などを素材にリメイクされたものです。
展示会には思い出の詰まったおよそ40点が並び、服にまつわるエピソードも添えられています。
*コートをリメイク
「買ったときの姉の様子が忘れられなくて、手元においておきたいと思って、直してもらい、自分のものにした。これからも大切に使いたい」
こうした思い入れのある服を新たな姿へとリメイクしているのが、富山県魚津市出身の山口亜耶さんです。
*Atelier doudou de funfun 山口亜耶さん
「(洋服には)力があるなと思って。洋服ってかかっているだけでなく、本人が着ている時が一番素敵に見える。それをどうしても展示したかった」
東京銀座の老舗百貨店にある服の仕立て直し専門店で働いていた山口さん。
東京で培った技術を富山でも届けたいと、6年前にUターンし、いまは射水市でフルオーダーリフォームのアトリエを構えています。
*Atelier doudou de funfun 山口亜耶さん
「皆さん服に対してこんな思いがあるというのをたくさん伝えてくれる。それがすごく大事なことだと思っていて、これって私しか知らないことだと思った。それを色んな人に知ってもらうことで、自分にも大事なものがあるかな、私こういうの大事にしてみようかな、そういうのを考えるきっかけになってもらえればいいなと思った。ずっとやってみたいと思っていたことを今回初めて形にした。スーツからワンピースを作って、義理のお母さんが着ていたスーツを亡くなった後にリフォームしていて、義理のお母さんがすごくおしゃれな方で、お嫁さんとして見ていた時に、お母さんかっこいいなと思っていたらしくて、今着てもおかしくないものに変えてもらいたいというので、リフォームした」
これまで山口さんが生まれ変わらせた服は約800着。特に思い出深いエピソードがあります。
*Atelier doudou de funfun 山口亜耶さん
「亡くなった方のお洋服で、一番最期に着る服として、私がリフォームした服を着てくださった。だからこの世に服も存在しない」
この世に存在しない服の当日展示をみせて一人ひとりの思いに寄り添い長く着続けたいと思える一着へと生まれ変わらせています。
*Atelier doudou de funfun 山口亜耶さん
「皆さん同じエピソードは1つもなく、どれも心を打つエピソードばかりなので、そういったところを楽しんでもらえればと思う」
展示会は、3日から5日まで富山市ガラス美術館で開かれています。
