いわゆる『赤ちゃんポスト』『内密出産』をめぐり、東京の賛育会病院が2日、会見を開き、取り組み開始から1年間の件数などについて、初めて明らかにしました。一方、会見では、国内で最初に取り組みを始めた熊本市の慈恵病院とのスタンスの違いが浮き彫りとなりました。

【賛育会病院 中村 基信 常務理事】
「ベビーバスケットに20人の赤ちゃん、内密出産対応として7人に利用いただいた」
賛育会病院は昨年度『ベビーバスケット』、いわゆる『赤ちゃんポスト』への預け入れが20人、『内密出産』が7例だったと発表しました。

熊本市の慈恵病院での直近1年間の件数は『赤ちゃんポスト』が7人、『内密出産』は22例で取り組み開始からの総数は71例です。

【賛育会病院 賀藤 均 院長】
「賛育会病院としては、内密出産を希望したから全ての患者を内密出産にするという考えはない」

昨年度、賛育会病院は『内密出産』の相談を59人から受け付け、このうち20人が病院を受診、その後メディカルソーシャルワーカーとの話し合いの中で11人が通常分娩に変更となったと説明。

【賛育会病院 賀藤 均 院長】
「残りの9人は内密出産にするかどうか検討会議にかけ9人中7人は『内密出産をしよう』となった」

賛育会病院の賀藤院長は「『内密出産』を実施するかは院内の会議で決めている」と述べました。

【慈恵病院 蓮田 健 理事長】
「病院の価値観に基づいて、内密出産を受ける受けないを決めてはいけないと思う。女性たちは虐待とか過干渉を背景とした愛着障害、境界知能など生きづらさを抱えている。その人たちの目線で考えないといけない。『助けてくれない』という評価が広まると、海外ではうまくいっている内密出産が日本ではうまくいかなくなることを心配している」

慈恵病院の蓮田理事長は2日、このように述べ、新たに大阪・泉佐野市が取り組みを始めようとしている現状も視野に懸念を示しました。

テレビ熊本
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