2027年10月に開催される宮崎国スポ・障スポに向け、サウンドテーブルテニスで金メダルを目指す一人の男性がいる。宮崎市の明星視覚支援学校の教諭、川野健一さんだ。全盲の競技者として、そして生徒を導く指導者として、地元・宮崎の大舞台で輝くことを目標に、日々の鍛錬を重ねている。
教師と選手「二つの顔」
宮崎市の明星視覚支援学校で理療科の教師として教壇に立っている全盲の川野健一さん(52)。

あん摩マッサージ指圧師などの国家資格取得を目指す生徒に、熱心に授業を行っている。
そんな川野さんには、もう一つの顔がある。

サウンドテーブルテニスの実力者としての姿だ。

サウンドテーブルテニスは視覚障害者が行う卓球で、使用する道具は打球音がわかるようにラバーが貼られていないラケットと、転がる時に音がするボールだ。音でボールの動きを察知して、台とネットの間を通しながら打ち合う。
川野さんは「非常に音を頼りにするスポーツなので、すごく集中力が必要にはなるけどやりがいがある」と話す。
宮崎障スポでも期待が高まる
競技歴15年の川野さんは、これまで5回、障スポに出場していて、2022年と2025年の大会で金メダルを獲得。2027年の宮崎障スポでも活躍が期待されている。

川野健一さん:
サーブの速さとコース。自分が思ってる所に打ち分ける練習に取り組んでいる。
視覚支援学校の生徒にサウンドテーブルテニスの指導も
また、川野さんは明星視覚支援学校サウンドテーブルテニス部の指導もしている。

日頃の練習が実を結び、明星視覚支援は6月開催された九州大会で団体優勝を飾った。

サウンドテーブルテニス部 福島翔大さん:
去年は団体3位だったけど、今年は優勝できて良かった。川野先生に指導してもらったので、優勝できたと思う。
川野さんは「生徒たちも何か夢中になれるものを見つけてほしいといつも願ってるので、その一つがサウンドテーブルテニスなら、それもいいと思っている」と話す。
障スポが楽しみだと語る川野選手
選手として、指導者として競技に向き合う川野さんには、宮崎障スポを楽しみにしている理由がある。
川野健一さん:
私は息子が2人いますけども、息子たちに競技しているところを見せられたらいいなと思っています。宮崎で開催される大会なので、金メダルが取れるように、周りの人に喜んでもらえるように、これからも頑張っていきたい。
サウンドテーブルテニスに出会い、毎日が充実しているという川野さん。宮崎の大舞台で3度目の金メダルを目指す。

川野健一さん:
私にとって宮崎国スポ・障スポは、日々の生活を前向きに送るための原動力です。
宮崎障スポのサウンドテーブルテニスを含む卓球競技は、2027年10月23日と24日に、宮崎市総合体育館と宮崎市中央公民館で行われる。
選手として、そして指導者として、サウンドテーブルテニスと共に歩む川野さんの挑戦は、今日も生徒たちや家族、そして多くの人々に勇気を与え続けている。地元開催となる大会での頂点を目指し、川野さんの前向きな日々はこれからも続いていく。
(テレビ宮崎)
