実際に、日本トイレ研究所が、能登半島地震で被災した石川県能登町の仮設住宅の入居者を対象に行った調査では、地震発生後に最初にトイレへ行きたいと感じた時間について、「発災から3時間以内」と回答した人が54.7%にまで上りました。つまり、多くの人が地震発生から数時間以内に排泄の問題に直面しているのです。

能登半島地震(能登町)における発生後のトイレ事情調査 実施主体:特定非営利活動法人 日本トイレ研究所(災害用トイレ普及・推進チーム)
能登半島地震(能登町)における発生後のトイレ事情調査 実施主体:特定非営利活動法人 日本トイレ研究所(災害用トイレ普及・推進チーム)

無理に我慢すれば体調不良や健康被害につながる可能性があります。トイレは我慢しづらいものですし、そもそも我慢すべきものでもありません。

そのため、災害時には発災直後からすぐにトイレを使えるような態勢を整えておくことが重要になります。

初動対応として有効なのは、やはり携帯トイレです。

排泄にとって重要なのは、安心して用を足せる環境であること。普段、私たちは鍵が掛けられてプライバシーが守られ、明るく安全なトイレで排泄しています。さらに、トイレットペーパーがあり、安定した便器に座って、落ち着いて排泄できる環境に慣れています。

災害時であっても、その環境にできるだけ近づけることが大切です。

そのため、自宅の便器に取り付けて使用する袋タイプの「携帯トイレ」がお勧めです。

自宅の便器に簡単に取り付けて使用できる携帯トイレがお勧め(イメージ)
自宅の便器に簡単に取り付けて使用できる携帯トイレがお勧め(イメージ)

スピーディーに使えるだけでなく、使い慣れた自宅のトイレ空間を活用できる点も大きなメリット。特に、小さな子どもがいる家庭では、慣れない環境よりも普段使っているトイレの方が安心して排泄できます。

さらに、選ぶ際は吸収性能にも注目してください。尿は液体で、便には病原菌が含まれている可能性があります。しっかり吸収し、密閉して生活空間から隔離することが、衛生環境を保つうえで非常に重要になります。

日本トイレ研究所では、人工尿などで試験していて、400mL以上吸収できる製品を公表しているので、それを参考に選ぶと安心です。

携帯トイレはどれくらい備蓄すればいい?

では、携帯トイレはどれくらい備蓄しておけばいいのでしょうか。