近年、小中学校で不登校の子どもが増加傾向にあります。
そんな彼らの居場所を支える人たちを取材しました。
東京・江戸川区の住宅街の一角。
不登校など支援を必要とする子どもを、行政の力を借りながら無償で支えてきた塾があります。
東京都の小中学校では、不登校の児童・生徒数が2024年度までの10年間で約3倍となり教育現場の大きな課題です。
10年間、塾を続けてきた塾長の白井さん。
親や学校の先生とは違った立場だからこそつくれる居場所を育んできました。
えどがわ夜間ぬくもり塾・白井正三郎塾長:
勉強を教えてくれる地域のおじいちゃん・おばあちゃん、おじさん・おばさんになれればと思って。
小出駿太さん(15)は中学2年生のころ、人間関係や勉強の問題が重なって不登校になり、この塾に通い始めました。
小出駿太さん:
一人一人に寄り添うことができる塾なんだと思います。
勉強や家族、将来のことについて塾の先生に相談しながら、自分で選んだ高校に進学し、今は警察官を目指しているといいます。
えどがわ夜間ぬくもり塾・白井正三郎塾長:
寄り添いながら勉強を教えていく。それが一つの居場所になっている。
東京・小金井市には子どもたちでにぎわう駄菓子屋があります。
子どもたちが友達や店員さんとの時間を楽しむこの場所は、悩みを持つ子どもの居場所にもなっています。
訪れていた子どもは「(親に)学校のこととか全部は言えないから、言えないことを言ったりとか、とにかく話しやすい」と話しました。
この駄菓子屋が参加しているのは不登校の子どもを支援する「街のとまり木」という取り組み。
全国の児童館やカフェ、商店などに呼びかけ、気軽に立ち寄れる場所を広げ子どもたちをサポートしています。
店員の佐藤さんは中学生のころの不登校経験を生かして、子どもたちに向き合っています。
駄菓子屋こまち・佐藤拓海さん:
(今の子どもは)学校に行かなくても居場所があると思っちゃっている。いろんな形のSNSの媒体が出てきて吐き出す場所があるのはいいかもしれないけど、そこばかり頼っているのもよくなくて。人と人とのコミュニケーション、その温かさを知ってもらえたら。
