原子力災害の経験を共有し復興を加速させようと、福島県双葉町が海外の都市と協定を結んだ。
双葉町は6月26日、ウクライナのスラブチッチ市とオンラインで協定の締結式を開催。双葉町の伊澤史朗町長やスラブチッチ市のユーリー・フォミチェフ市長などが出席した。
双葉町は2011年の東京電力・福島第一原子力発電所事故により全町避難を余儀なくされ、現在もなお町の大部分で立ち入り規制が続いている。1986年にチョルノービリ原子力発電所事故を経験したウクライナとは復興に向けた課題にも多くの共通点があり、今回の協定では、教育や文化、環境保全、エネルギー問題などについて、互いに情報を共有し、復興の加速につなげるねらいがあるという。
伊澤町長は「協定を契機に原発事故の経験は共有はもとより、教育や文化などの交流を通じてお互いの復興が進むことを切に願っている」とあいさつ。「スラブチッチ市がどのような復興の取り組みをしてきたかをしっかりと今後交流しながら、自分たちの復興に役に立てていきたい」と話した。
また、スラブチッチ市のユーリー・フォミチェフ市長は「双葉町とは復興してきた姿が重なる。さらなる復興のためにも地方都市の結びつきは重要だ」などと話した。
双葉町とスラブチッチ市は今後、具体的な交流の内容について検討を進めていくとしている。
