黄川田沖縄・北方大臣は26日、研修旅行中だった同志社国際高校の生徒ら2人が死亡した沖縄・名護市の辺野古沖転覆事故の現場を訪問すると発表した。
黄川田大臣は28日に沖縄を訪問し、名護市の辺野古の事故現場で献花すると明かし、「心静かに、お亡くなりになられた方に対する哀悼の誠を捧げてまいりたい」と述べた。
辺野古沖では、3月に学校の研修旅行で訪れていた同志社国際高校(京都市)の2年生を乗せた船が転覆し、武石知華さん(17)と金井創船長(71)が死亡した。
事故を受け、文部科学省は全国の教育委員会などに対し、校外活動における安全管理の徹底を求める通知を出したほか、同志社国際高校の研修計画や当日の対応、安全管理などが「著しく不適切だった」とする調査結果を公表するとともに、松本文科大臣が「学校法人と学校の責任は極めて重い」と厳しく批判している。
文部科学省は、在日アメリカ軍普天間基地の辺野古への移設工事に関する学習内容についても、船長が日常的に抗議活動を行っていたことや生徒らを乗せる船が抗議船であるという認識を教員の相当数が持っていた中で抗議船による見学プログラムを実施したことや、生徒の考えが深まるような様々な見解を十分に提示していなかったことなどとして、「政治的活動を禁じる教育基本法に反するものであった」と断じた。
文部科学省が「教育基本法違反」を認定したのは現行法が制定された2006年以降初めてで、「平和学習や基地問題を学ぶことへの萎縮につながる懸念が強まっている」などとする声もあるが、高市総理大臣は沖縄全戦没者追悼式に参列した23日、「学校の安全管理や教育活動の状況などの面では著しく不適切だ」との考えを改めて示したうえで、「過度な介入とは考えていない」と強調している。
