例年に増して暑さが厳しいこの夏、熱中症になる人が多くなっている。熱中症を防ぐための対策や体調が悪くなったときの対処方法を救急の専門家に聞いた。また、猛暑を乗り切るための最新グッズも続々と登場している。

2026年の異変…5月から死亡事案

長崎県内では連日、気温35℃を超える猛暑日が各地で観測されている。

毎日強い日差しが照りつけている
毎日強い日差しが照りつけている
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「酷暑もいいところ、参る、毎日」と町の人が話すように、記録的な暑さが続くなかで注意しないといけないのが熱中症だ。

熱中症とみられる症状で救急搬送が相次いでいる
熱中症とみられる症状で救急搬送が相次いでいる

長崎市消防局管内では、2026年5月から8月6日までに熱中症とみられる症状で211件の搬送があった。2025年と搬送件数は同じだが、入院が必要な中等症以上は106件で、2025年より16件増えている。

2026年、長崎県内では熱中症で4人が死亡していて、そのうち3人は畑で亡くなっている。

長崎市消防局救急救助係の土橋圭介主事は例年との違いを語る
長崎市消防局救急救助係の土橋圭介主事は例年との違いを語る

長崎市消防局警防課救急救助係の土橋圭介主事は次のように話す。「2026年は5月の時点で重症事案や死亡事案が発生しているのが特徴。現時点で2025年と比べると、中等症や重症といった入院が必要な人の割合が増えているのが特徴」

気温だけでなく湿度、体調不良なども重なる

土橋主事によると、「気温が高いだけでなく、湿度が高い、風が弱いといった環境条件に加えて、その日の体調や行動など、いくつかの要因が重なって熱中症が発生する」という。

天候や体調など複数の要因が重なって熱中症になる
天候や体調など複数の要因が重なって熱中症になる

若い世代では、部活動や体育の授業での熱中症が多くなっている。

屋外に一定の時間いなければいけない場合の基本的な対策として、土橋主事は「日傘を活用したり、帽子を被るなどして直射日光を避けるのも大切」と話す。

例年以上の暑さ対策が欠かせない
例年以上の暑さ対策が欠かせない

屋外・室内を問わず、のどが乾く前にこまめに水分や塩分を取る必要があり、水分はスポーツドリンクなど体液に近いものが望ましいということだ。室内ではエアコンを使用して過ごすことも大切だ。

のどが渇いたと感じる前に水分補給を
のどが渇いたと感じる前に水分補給を

実際に熱中症になった場合や熱中症とみられる症状の人を見つけた場合は、「首元を冷やす、わきの下を冷やす、足の付け根を冷やす」ことが有効だ。

まずは体を冷やすことが重要
まずは体を冷やすことが重要

保冷材など近くに冷やすものがない場合には、「水で体を濡らすなどして風を当てて、傷病者の体を冷やすようにしてあげる」という方法もある。

熱中症のサインは様々だ
熱中症のサインは様々だ

熱中症のサインは頭痛、吐き気、おう吐、けん怠感、脱力感などだ。

「ダイレクトに冷やす」 対策グッズは1200種類以上

インターネットメディアの調査によると、ここ数年、暑さ対策のグッズを購入する頻度が上がったと答えた人は83.8%に上り、今や「ひんやりグッズ」は猛暑を乗り切るのに欠かせない存在と言えそうだ。

暑さ対策グッズは年々増えている
暑さ対策グッズは年々増えている

ハンズ長崎店には暑さ対策のグッズがたくさん並んでいて、売り場面積がかなり広くなり、1200種類以上の商品が揃っている。

トレンドは「氷のう」
トレンドは「氷のう」

2026年のトレンドについて、ハンズ長崎店の山下雄大さんは「氷のうです。氷水が一番冷たいので一番人気」と話す。

持ち運びできる氷のうが登場
持ち運びできる氷のうが登場

キーワードは「ダイレクトに冷やす」。

水を入れて凍らせて使うシリコン製の保冷グッズは、結露で濡れず、魔法瓶構造で冷たい状態が最大16時間キープされ、首や手首などをピンポイントで冷やすことができる。保冷ボトルとして飲み物を入れることができる2WAYタイプもある。

日傘の需要も拡大
日傘の需要も拡大

日傘は男性ユーザーも増えて需要が伸びており、今シーズンは売り場を拡大し約900種類と2025年の1.5倍の品数が揃っている。傘地が回ることで強い風を逃がしてくれる折りたたみ傘や、すき間から熱がこもらず風が通り抜ける構造の傘など、高機能な商品が注目されている。

ペットの熱中症リスクも高まっている

暑さをしのぎたいのは人間だけではない。近年、昼夜問わず気温が高い状態が続いていることから、ペットの熱中症のリスクも高まっている。

ペットの暑さ対策も
ペットの暑さ対策も

イオン九州ホームワイドでは今年からペット用の暑さ対策グッズの品揃えを強化し、クールネックや水分補給ゼリーなど、使い勝手の良さや安全性を兼ね備えたアイテム約100種類がラインナップされている。

イヌも心地よいのか、あっという間に寝てしまった
イヌも心地よいのか、あっという間に寝てしまった

風が吹き出すクールマットは、内蔵されたファンによってイヌの熱がこもりやすい腹や胸、内ももを冷やすことができる。

ペット用のネッククーラーも
ペット用のネッククーラーも

ホームワイド溝陸店ペット&グリーンリーダーの林田栞凜さんは「少しでも快適にイヌが過ごせたり散歩したりできるように、品揃えを増やしていっている」と話す。

適切な処置と道具で命を守り、猛暑を健康に乗り切ってほしいと専門家は話している。

(テレビ長崎)

テレビ長崎
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