公開初日に誤表記トラブルも・・・

一方で、公開初日には、作品の公式Xがエンドロールに記載された選手や関係者の名前に誤りがあったと発表した。

公式Xは、「対象となる選手、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪し、本編データの差し替え対応を進めていることを明らかにした。

公開初日の発表だったこともあり、SNS上では驚きの声や批判の声も上がった。

普段サッカーを見ない人にも

この作品は、もちろんサッカーファンにとって楽しめる内容だが、普段サッカーを見ない人にとっても、日本代表というチームを知る入口になる。

なぜ選手たちは日本代表に選ばれることにこだわるのか。

なぜ森保ジャパンは世界一という目標を本気で掲げているのか。

その答えは試合映像よりも、むしろ選手たちの言葉の中にある。

試合結果だけでは見えない努力や葛藤、競争や信頼関係を知ることで、日本代表を見る視点も変わってくるはずだ。

W杯前の「予習」として

6月11日に開幕する北中米ワールドカップ。

サッカーファンにとっては、この4年間を振り返る総集編だ。

日本代表の試合をワールドカップの時だけ見るという人にとっては、チームを知るための予習にもなる。

試写会で宮本会長は、「選手ってこういう風に考えているんだなということを見ながら、チームの成長も感じられた」と語っていた。

作品終盤には、日本代表を率いてドーハの悲劇を経験したハンス・オフト氏も登場する。

オフト氏は森保監督にとって恩師でもあり、日本サッカーが現在の姿に至るまでの歴史を感じさせる存在だ。

ドーハの悲劇を知る世代にとっては懐かしく、若い世代にとっては現在の日本代表につながる原点を知る場面でもある。

実際に作品を見終えたあとに感じたのは、「なぜこのチームが世界一を本気で目指しているのか」が少し理解できたということだった。

映画は単なる試合の記録ではない。

カタール大会後から続いてきた日本代表の積み重ねと、その先にある北中米ワールドカップへの覚悟を映し出している。

ワールドカップ開幕を前に、日本代表というチームを改めて知るきっかけになる作品だ。

【映画概要】
タイトル:SAMURAI BLUE Project for FIFA World Cup 2026TM『ONE CREATURE』無数の個性、ひとつの生きもの。
公開表記:2026 年 6 月 5 日(金)全国公開
配給:東映
コピーライト:©2026 「ONE CREATURE」製作委員会

【執筆:小杉基(フジテレビ報道局 国際取材部デスク)】

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(7枚)
小杉基
小杉基

フジテレビ報道局国際取材部デスク。警視庁、神奈川県警、東京地検特捜部、ソウル支局特派員などを経て現職。横浜F・マリノスを30年以上応援し、Jリーグ、日本代表戦、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)、プレミアリーグなどを国内外で現地観戦している。現在も東京都社会人リーグでゴールキーパーとしてプレーするほか、アジア各地の在留邦人サッカー大会「J-ASIA」に出場し、ミャンマー、インド、中国、香港、タイ、インドネシア、マレーシアでプレー経験を持つ。JFA公認4級審判員。