アメリカやイギリスなど5カ国の情報機関でつくる「ファイブ・アイズ」は3日、中国の軍事情報機関がオンライン求人サイトなどを利用して情報収集活動を行っているとして、注意を呼びかけました。
公表された資料によりますと、中国の情報機関員らは、人材紹介会社やコンサルティング会社の関係者を装い、外交政策や防衛分野の分析を行う人材を募集する偽の求人広告を掲載しているということです。
応募者には、中国と各国との関係やインド太平洋地域の安全保障などをテーマにした報告書の作成を求めたうえで、政府の政策や軍の活動、施設などに関する機密や、公にされていない情報の提供を求めるケースもあるとしています。
また、やり取りの途中で連絡手段を暗号化されたメッセージアプリなどに移すほか、報告書1件あたり数百ドルから数千ドルの報酬が支払われる場合もあるということです。
標的には、機密情報を扱う資格を持つ人や軍関係者だけでなく、研究者やジャーナリスト、シンクタンク職員なども含まれるとしています。
ファイブ・アイズは、機密情報に指定されていない情報であっても、複数を組み合わせることで軍事活動や政府の政策に関する全体像の把握に利用されるおそれがあるとして、不審な求人や高額な報酬を伴う依頼に警戒するよう呼びかけています。