台風6号は3日朝、和歌山県南部に上陸。和歌山県を流れる古座川には新たな防災気象情報の運用が始まって初めての「レベル5氾濫特別警報」が発表されました。短時間に大雨をもたらす「線状降水帯」も相次いで発生し、各地で記録的な大雨となりました。
台風に警戒が必要な時期を迎え、今年の台風の傾向について村田光広気象予報士が解説します。
今年の台風は▼発生数は平年より多い▼日本付近で発達する傾向にあります。
理由は、南米ペルー沖の海面水温が高くなるエルニーニョ現象です。ただ、今年のエルニーニョは、太平洋広い範囲で海面水温が高くなるスーパーエルニーニョが予想されています。
つまり、南の海上で台風の元になる 積乱雲が発生しやすい状況です。
今シーズンのこれまでの台風の発生数は6個。1月から5月まで毎月発生しています。平年であれば、この時期2個から3個なので、平年の2倍と発生数が多くなっています。
また、日本近海の海面水温も高いため、台風は衰えることなく近づきます。さらに、インド洋からの季節風・モンスーンが強いので湿った空気が流れ込みやすく、日本付近で急に発達することも考えられます。台風6号も、沖縄付近で強い勢力に発達しました。
実は過去にも、同じような状況になったことがあります。 11年前の2015年(平成27)にスーパーエルニーニョが発生。統計開始以来初めてとなる、12カ月連続で台風が発生し、発生数の合計は平年より多い27個に。その約6割にあたる16個の台風が「非常に強い」勢力に発達しました。
この後も6月、7月と相次いで台風が発生する可能があります。台風の発生、接近が最も多くなるのは8月、9月ですが、この時期は前線が停滞し大雨被害が大きくなることがありますので注意して下さい。
「この情報がでたら、何をすべきか」など日頃の備えを改めて確認しておきましょう。