物価高が続く中、福井市内のスーパーが刺身売り場で独自の取り組みを始めている。飾りを省いて価格を下げた“節約刺身”の販売と、持参した皿に盛り付けを依頼できるサービスだ。いずれも店と客の双方にメリットをもたらすと注目されている。

大葉や海藻を省き、1パック50〜100円引きに

福井市のハーツ羽水店が2026年3月頃から導入したのが、刺身の節約商品。魚の量を減らすのではなく、大葉や海藻といった飾りを省くことで、通常商品よりも1パックあたり50円から100円ほど安く販売している。

大葉や海藻を減らして価格を抑えた“節約刺身”
大葉や海藻を減らして価格を抑えた“節約刺身”
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同店の加藤聖大店長によると「客からトレーに入った刺身を自宅の皿に盛り付けて出すという声を多く聞いたので、大葉などを少し減らして少しでもお値打ち価格で提供できるように」とこの取り組みを始めた。

「物価高の情勢で、最近は非常に好評」だという。

自前の皿にも予算に応じて盛り付け

もう一つの取り組みが、客が持参した皿に、店が予算に応じて刺身を盛り付けるサービスだ。

持参した皿に予算に応じて盛り付けるサービスも展開
持参した皿に予算に応じて盛り付けるサービスも展開

店にとっては、中東情勢の影響で値上がりが続く食品トレーを使わずに済むというメリットがある。一方の客にとっても、予算や用途に合わせて皿に美しく盛り付けてもらえるとあって、祝い事など、親族が集まる機会などによく利用されている。

トレーの削減にもつながる
トレーの削減にもつながる

加藤店長によれば、このサービスは中東情勢を受けて始めたわけではなかったという。だが「トレーの削減や価格を抑えることにつながり、結果的にはいい取り組みにつながってた」と話す。

いずれの取り組みも、売り上げに好影響をもたらしている。「今まで刺身をあまり購入していなかったという人も購入してもらえるようになり、売り上げは前年を上回っている状況」と加藤店長。

飾りを省いて価格を抑える、客の皿に盛り付けてトレーを減らす。物価高が続くいま、時代に合わせた工夫が新たな客層を取り込み、買い求めやすさにもつながっている。

福井テレビ
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