4人が立て続けに襲われた福島市のクマ被害の発生から35時間あまり、いまだ膠着状態が続いている。
宮口英大記者:「発生から1日が経過しました。現在もあの事業所敷地内にクマがいるとみられていて、警察や市の職員、猟友会などが24時間体制で警戒を続けています」
現場に流れ続ける緊迫感…クマが居座っているとみられる事業所では、6月2日から緊急銃猟の体制が取られたまま膠着状態が続いている。
■工場や住宅地で4人が襲われケガ
現場となっているのは、福島県福島市のJR福島駅から直線距離で約3キロ離れた奥羽線・笹木野駅の周辺。
クマは2日午前6時半ごろ、事業所で従業員2人を襲い、さらに住宅地で住民を襲った。このあと、別の事業所でクマに襲われた警備員は鼻の骨を折るなどの大けがをした。
市は2日から緊急銃猟体制をとったものの、事業所の中に引火性の物質があるため実弾が使えず、麻酔銃と箱わなでの捕獲を目指し、現場での対応が続いている。
■近くの小中学校はオンライン授業
このため、近くの小学校や中学校は臨時休校となり、オンラインでの授業が行われた。クマを目にしたという野田小学校の久能潤一教頭は…「発進した私の車のほうに向かって追いかけてくるような感じで、率直にいうと怖いです。恐ろしいと思ったんですね。意外とスピードが速かったので」と話す。
被害の発生から35時間あまりが経過したが、いまだ捕獲には至っていない。
■会津若松市でもクマ出没
3日は会津若松市門田町でも神社の境内でクマが目撃され、近くの住宅地の防犯カメラには走り回るクマの姿も…。
福島県内では今年に入りクマの目撃件数がすでに400件近く寄せられていて、人身被害も8人にのぼっている。
■なぜ膠着状態?
なぜ、1日以上、こう着状態となっているのか?
福島大学の望月准教授によると、車に追いかけられたなどの興奮が冷めきっていないのではないか、ということだ。
居座っているのは、親から離れたばかりか1年ほどの個体で、若いクマは受けたストレスが継続しやすいという。今後はワナで捕獲できればベストと話している。
■もしクマに襲われたら
今回のクマ被害、人を襲う前から興奮状態にあり、逃げた人に対し追跡する本能も出て、攻撃してしまったとみられる。もし襲われたら、できる限り、うずくまり頭を守る姿勢をとることが最善ということだ。
クマ出没が相次ぐ中、急に襲ってくることも想定しなければいけないのかもしれない。