熊本地震から10年、当時、益城町で出会った小学生の今をお伝えします。懸命に水くみの手伝いをしていた少年は高校3年生になり、いま、スポーツや勉強に励んでいます。
高原啓聖さん、高校3年生です。
【ON】「こんにちは~」
益城町に住んでいます。
浜田「お久しぶりです。あー変わらない」
私たちは10年前も、同じように自転車に乗る啓聖さんの姿を撮影していました。
【高原啓聖さん(当時小2)】
「TKU?ちょっと待ってて」
「水」「僕のお家は水が出ない?」
「出ないまだ」
「お手伝いはしてる、毎日」
当時・小学2年生、熊本地震で自宅の水が出なくなったため、近所に湧き出る水を
毎日 何往復もして自宅へ運んでいました。
当時6歳の弟、淳暉くんも一緒でした。
(当時6歳)
(偉いですね、お手伝いして)
「水くみだけ」
【母・高原志保さん】
「どうにか家族みんな無事なので、良かったかなと思っています」
5月には学校が再開し、赤いTシャツにヘルメット姿で登校。
このころには自宅の水も出るようになり水くみのお手伝いも卒業していました。
その翌年には、少し背も伸びて元気にボールを追いかけていました。
【母・志保さん】
「(地震後)まだちょっと暗いところが無理ということがあってトイレとかもドアを開けっ放しにしたりとかそういうことはあるけれど、元気に外に出て遊んでるのが
一番かなと思います」
(2018年はどんな年にしたい?)
【啓聖さん(当時小3)】
「楽しく明るく、サッカーもうまくなりたい」
「サッカーがうまくなりたい」とその後も熱心に練習を重ねてきた啓聖さん。
今はサッカーコートよりも狭く、1チーム5人で行うフットサルに汗を流しています。
高校1年生になった弟の淳暉さんも一緒にエンフレンテ熊本に所属し、4月には
18歳以下のチームで競う熊本県大会で優勝。
(JFA第13回U-18フットサル選手権 熊本県大会)
6月6日から長崎で開催される九州大会へ出場します。
こうして、たくましく成長している一方で…
【浜田】「当時、暗いところが…」
【啓聖さん(高校3年)】
「いまでも苦手。一人でトイレ行くにも絶対に後ろは向かないようにしている。怖いから。暗いところがまだ苦手」
浜田「地震の後も?」「ずっと。変わらず」
【母・志保さん】
「やっぱり暗いところが苦手。トラウマ的なところがまだあると思うけど高校に上がってからだいぶしっかりしてきて。
【浜田】(面と向かって恥ずかしいね)「恥ずかしい」
現在、熊本市内の高校に通っています。
3年生となり、進路を考える時期になりました。
【高原啓聖さん(高校3年)】
「社会の先生になろうかと考えている、いまのところは。(高校の)沖先生と原先生に影響を受けてから、世界史とか日本史とか面白いんだなという感じで社会教員を目指そうかなと」
大学受験を控え、いまは机に向かう日々です。
10年前、幼いながらも『家族のために』と懸命に家の手伝いをしていた啓聖さん、
頼もしさが増した今どんな大人へと成長するのか楽しみです。