福島市や秋田市でクマによる人身被害が相次ぎ、工場や住宅地で複数の住民が襲われた。福島市ではクマが工場に居座り、警察や猟友会が捕獲に向け対応。一方、秋田市では女性が死亡するなど被害が深刻化しており、各地で厳重な警戒が続いている。
工場の従業員襲い居座るクマ
2日は各地でクマによる“人への被害”が相次いだ。

クマが現れたのは福島市。人を次々と襲うと工場の敷地内に居座った。

午前6時半頃、福島市にある工場の敷地内を従業員が歩いていた。

すると入り口の門のあたりで何かの異変に気づいた次の瞬間、突然走ってきたクマが従業員に襲いかかった。
その後も逃げる従業員を走って追いかけまわすと最後は飛びかかり、従業員を引き倒してしまった。
他にも別の工場で襲う
この工場では、男性従業員2人が襲われケガをした。

その後、車に追い払われたクマは別の場所に逃げていった。

近くの住宅街に逃げたクマは女性を襲い、さらに約500メートル離れた別の会社の工場でも男性に襲いかかった。

クマに襲われた4人は全員搬送され、いずれも意識はあるという。
宮口英大記者:
最後にクマに人が襲われたこちらの建物の敷地内では現在もクマが居座っています。現場は緊迫感に包まれています。

クマが居座っているとみられる工場を取り囲むように警察官が配備されている。

工場の裏手にある児童センターには猟友会のメンバーが滑り台の上で、クマよけの花火のようなものを持っていた。

さらに野球のバットを手にして警戒に当たる姿もあった。
男性に覆い被さるように襲うクマ
クマが侵入した工場の従業員の話から襲撃の様子が分かってきた。

クマが侵入した工場の従業員は「そこの北門を開けようとしたところ守衛が襲われたみたい、警察の方がここも安全ではないと、(家に)帰るところだった。(クマが)いるので仕事ができない」と話す。
さらに近くの住民は、「隣の奥さんが、目の前で見て怖いと、上から(クマに)かぶさられている状態で襲われていたと聞いた。(男性が)頭から血を流していたというので きっと顔をやられたのでは」と隣人がクマの襲撃を目撃したと話す。

住民らの話によるとクマは、門を開けていた男性に覆い被さるように襲いかかり、頭部を攻撃したという。
近隣住民は「(襲われた男性は)自分で歩いて正門の方に行って救急車に乗っていた。怖いですね。こっち(街)まで下りいるのでは子どもたちが(外で)遊べないので」と心配する。
工場に居座り続けているとみられる中、始まったのは“捕獲作戦”だった。

午前10時過ぎ、工場内には罠が仕掛けられ、その後も工場内に“箱わな”が次々と運ばれていった。
さらにドローンが飛んでいる様子も確認できた。

クマが工場に侵入してから約12時間。現場では緊急銃猟の準備も進められているという。
秋田市で女性遺体
一方、秋田市の畑で作業をしていた73歳の女性の行方が分からなくなり自宅近くでは損傷の激しい遺体が見つかった。

遺体は近くに住む73歳女性と確認されクマに襲われた可能性が高いという。
住民は「(クマは)すごく出る。前まではクマなんて全然でなかった」と話す。

今回、福島市に現れたクマがエサのない工場に居座ったことについて、岩手大学の山内貴義准教授は「(クマは)建物の中に急に入って隠れるという行動をしたりします。人と接触したりすると興奮状態になり、全く周りが見えないハイテンション状態になり、連続で人を襲ってしまう行動を取る」と分析する。
(「イット!」 6月2日放送より)
