花角さんが3回目の当選を決めた今回の新潟県知事選では、新人の土田竜吾さんが柏崎刈羽原発の再稼働に関して争点化を図りました。再稼働までには様々な動きがありましたが、選挙にはどのような影響を与えたのでしょうか。

4月、営業運転を再開した柏崎刈羽原発6号機。

現職の花角さんは「様々な方法で県民の声を聞き、結論を導いた」とその成果を強調しますが、土田さんはその判断に至るプロセスに問題があったと追及。

【土田竜吾 氏】
「『職を賭して県民に信を』というということをずっと述べられていたが、蓋を開けてみたら、職を賭さずに、しかも県民に信は問わずに県議会にその判断を委ねた。県民との約束を反故にした。こんな県民不在の県政はもうここで終わりにしなければいけない」

県民との約束…それは花角さんが知事選に初挑戦した8年前から繰り返し交わされてきたもの。

【花角英世 氏(2008年)】
「しっかり熟慮をして、私は一定の結論を出し、それを県民の皆様に職を賭して信を問う」

花角さんは原発再稼働問題について自身が下した結論については「県民に信を問う」と繰り返し訴えていました。

【花角英世 氏(去年)】
「『信を問う』という言葉でイメージできるものがあると私は思っている。信を問うという言葉は想像できるものがありますよねと何度も申し上げている。普通は信を問う、信という言葉を使えば、それは信任・不信任。それは存在をかけるということ」

しかし、花角さんが選んだ方法は『信を問う』という言葉から一般に想像されるものとは違っていました。

【花角英世 氏(去年)】
「知事の職務を続けるべきでないと県議会が判断されるのであれば辞めたいと思います」

再稼働容認の立場をとってきた自民党が最大会派を占める県議会に、容認の判断を下した自身の信任・不信任を問うたのです。

このプロセスを問題視し、今回の知事選で争点化を図った土田さん。

【土田竜吾 氏】
「県民の信を問わずに再稼働を進めてきたというところの問題点だからこそ、今回の選挙戦では花角県政全体の信を問わなければいけない」

ただ、土田さんが問題視したのはこのプロセスのみ。

柏崎刈羽原発の再稼働を容認した判断についての是非には言及しなかったため、花角さんとの違いを明確に打ち出すことはできませんでした。

【花角英世 氏】
「(Q再稼働の決断について県民の理解を得られた?)そこは分からない。ですから評価してくださいということを申し上げている」

明確な対立軸をつくり出せなかったことで、今回の選挙では原発再稼働問題が大きな争点となることはありませんでした。

NST新潟総合テレビ
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