6月から秋田県内で変わるものの1つがタクシー運賃です。これまで秋田市とそれ以外の市町村で異なっていた初乗り運賃などが全県で一本化され、実質の値上げとなります。

燃料費の高騰や人件費の増加に伴い、県内のタクシー事業者は東北運輸局に運賃の改定を申請し、1日から新たな運賃で運行しています。

県内の運賃は、秋田市を対象とするA地区、それ以外の市町村のB地区に分かれていて、5月31日までの普通車の初乗り運賃はA地区が580円、B地区は700円でした。

今回の改定で初乗り運賃は全県で統一され、600円となりました。

一見するとB地区では値下がりしているように見えますが、1メーター当たりの加算運賃の距離などが短くなっていて、距離によってはこれまでより運賃が高くなる場合があります。

東北運輸局の示した目安では、北秋田市のJR鷹ノ巣駅から大館能代空港までの間は2500円から3000円に。

秋田市では、JR秋田駅から県庁までの値上げ幅は20円ですが、秋田空港までの運賃は720円上がって1万100円となります。

この値上げに利用者は。

70代女性・無職:
「これから利用する、免許返納したから。仕方がない、こんなに物価が高ければ」

80代男性・無職:
「利用する人が減ってしまうのでは、タクシー業界にとってもきついんじゃないか」

50代女性・北海道からの旅行者:
「ホテルの人もタクシー運賃が変わったと言っていた。けれど全然、大丈夫。旅行の人はそんなに金額を気にしないのでは」

運賃改定を受けて秋田市のタクシー会社では、メーターの更新や運賃を示すステッカーを貼り直す作業が行われました。

一方、今回の改定で大きく変わった点がもう1つあります。

タクシー会社の配車担当者:
「電話での注文ですので、迎車料金200円かかりますがよろしいでしょうか」

タクシー会社が電話などで依頼を受けた場合に加算される「迎車料金」を設定できるようになりました。

200円と設定した会社では。

浮田産業交通・浮田忠勝代表取締役:
「県ハイヤー協会の13社のうち3社がまるっきり迎車料金を上げていないので、客がどう判断するか全く不透明な感じ」

悩んだ上で迎車料金の導入を決めた背景にはドライバー不足があります。

浮田産業交通では、コロナ禍前と比べてドライバーの人数は6割ほどに減っています。

2025年の市街地でのクマの大量出没などで売り上げは減り、ドライバーの給料は2025年と比べて平均で7万円ほど減っていることなどから、少しでも待遇を良くしたいというのが率直な思いです。

浮田産業交通・浮田忠勝代表取締役:
「待遇を良くしていかないと人手不足も解消していかないだろうし、われわれだけではどうしようもない。行政でももう少し真剣に助けてほしいと思っている」

人口減少と高齢化が進む県内で、どのように地域交通を維持していくのか。その在り方が問われています。

秋田テレビ
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