百年構想リーグも残り2試合。J2・J3の40クラブが4つのグループに分かれ戦った「地域リーグラウンド」が終了。今週からの「プレーオフラウンド」では、各グループの同じ順位だったチームで戦い、1位から40位までを決める。
グループ3位通過のいわきFCは、5月30日に湘南と対戦。負けられない気持ちが、人一倍強い選手がいる。
■ベース作りから始まった特別大会
オフシーズンの移籍で半分以上の選手が入れ替わり、百年構想リーグを迎えたいわきFC。いわきにとって「ベース作り」から始まった特別大会だったが、地域リーグラウンドでは一時首位を快走するなど“結果”も残してきた。
それでも指揮官・田村雄三監督は「この半年でしっかりベースの部分を、ある程度いわきFCの基準にあるレベルまで、全体をもっていきたいなと思った。大体は底上げ的にはできたと思う。本来の“今までの基準”からしたら、まだ低いかなというところと、決定力という部分はいきなり良くなると思わないので、常に意識しながら量も質も問いながらやっていくことが改善していくことかなと思っています」と語る。
■“いわきスタイル”を体現 山口大輝選手
選手にさらなる向上を求めるなか、“いわきスタイル”を攻守で体現し続けているのが山口大輝(やまぐちだいき)選手だ。
チーム最古参。在籍7年目になる山口選手の最大の特徴は、攻守でみせる『豊富な運動量』だ。
「球際だったり、走力だったりっていうところは、間違いなくいわきFCにいる環境だからこそ身についたことだと思います」と山口選手は語る。
これまでの試合でも“走力”と“フィジカル”をいかした前線からのプレスで幾度となくチャンスを作ってきた。
■負けたくない…初の兄弟対決
5月30日の湘南戦でも活躍が期待されるが、山口選手が「まさか公式戦で戦う日が来るとは思ってなかったので、不思議な気持ちですけど、負けたくない気持ちの方が強い」と話すその理由は…実は!湘南には山口選手と10歳離れた弟・豪太(ごうた)選手が所属していて、初の兄弟対決が期待されている。
■優しい兄の一面
”山口兄弟”に関するエピソードを聞くと、山口選手は、当時中学1年生だった弟にねだられ、5万円するスパイクを誕生日にプレゼントしたという。
「『中1で5万円のスパイクは高いっしょ』って思いながら、買ってあげましたね。高卒プロになってすごいので、それは良かったことにしましょう」と話す山口選手。
プレゼントがきっと弟・豪太選手の力になったことだろう。
そんな優しいお兄さんの一面もある山口選手だが、試合になれば関係なし。兄の威厳をみせつける。
「弟には、プロはそんな甘くないよっていうところを見せていけたら良いかなっていう風に思います。しっかりここ2戦勝って、この『百年構想リーグ』気持ちよく終わりたいですね」