政府は、従来の紙の教科書に加え「デジタル教科書」を本格的に導入する方針で動き始めました。
学校で模索が始まっている教科書のデジタル化。児童・生徒は、タブレットによる動画などでのわかりやすさを歓迎しています。
一方で親が気になるのは、「視力の問題」。専門家は、デジタル端末は目に入る光の刺激が強くなり、眼球が伸びて近視が進むと考えられ、子供はその影響を受けやすいと指摘します。
そこで「タブレットを見る正しい姿勢」について聞きました。
■児童たちに好評「デジタル教科書」
箕面市立彩都の丘小学校でこの日、行われていた6年生の算数の授業で児童たちが使っているのは、タブレットの中の「デジタル教科書」。
図の説明から演習の丸つけまで、すべてタブレットのなかで完結します。
使い心地を聞いてみると、「けっこういい。使いやすい。分からんかったら“教えて(ボタン)”を押したら教えてくれる」と教えてくれました。
「先生に聞くのと、(デジタル)教科書に聞くのとでは、どちらが分かりやすい?」という質問に対しては、「(デジタル)教科書!」と、その場にいた児童は口をそろえました。
【箕面市立彩都の丘小学校 宮崎拓哉さん】「(デジタル教科書に)負けないように、がんばっていけたらなと」
■便利である反面気になる 子供の目への影響
小・中・高校生に1人1台の端末環境を整える「GIGAスクール構想」は7年前に始まり、コロナ禍を経て、デジタル端末を使った授業は定着してきました。
神戸市内に住む親子を取材すると、小学5年生の長女が、タブレットを使って算数の宿題に取り組んでいました。
【長女(小5)】「毎日タブレットの宿題は出る」
計算も、採点も、すべてタブレット1つで完結します。
母親は「これからの時代に合った勉強の仕方もさせてくれてる。それはありがたい」と便利さを歓迎する一方、視力への影響を心配します。
【母親】「特にやっぱり目、一番心配なのは。そこ(教材)までデジタルになってしまうと、(目への)影響がもっと出るんじゃないか」
■医師が指摘する「近視の進行」
実際、行岡病院眼科部長の二宮欣彦医師は、「デジタルなものを見ることで、注目されているのは近視の進行」だと指摘します。
デジタル端末は本と違い、目との距離が近くなりがちであるほか、液晶画面が明るいため、目に入る光の刺激が強くなり、眼球が伸びて近視が進むと考えられています。
二宮医師は成長過程にある子供は、特にその影響を受けやすいとも説明します。
■30センチ距離を取って背筋を伸ばして…「タブレットを読む正しい姿勢」
今後は、どのように付き合っていけばよいのでしょうか。
二宮医師は「どんな姿勢でも距離でも読めることがデジタルの問題だと思います」と指摘し、正しい姿勢で読むことの大切さを訴えます。
タブレットを読むための「正しい姿勢」を教えてもらいました。
・30センチの距離取る。
・背筋を伸ばして、両足をつく。
・本を読むときと同じように。
・途中で休みを取る。休みはゲームをするのではなくて、遠くを見る。
(関西テレビ「newsランナー」2026年5月26日放送)