豊漁が続く新潟県佐渡市のクロマグロ。いま、資源保護のためにとれたマグロを放流する作業が行われています。
佐渡市の漁港で5月23日行われていたのは、クロマグロの水揚げではなく、とれたマグロを放流する作業。
佐渡市では年明け以降、クロマグロの豊漁が続いていて、この日も400匹近くのマグロが網にかかっていました。
しかし、漁獲量が決められた漁獲枠の90%を超えたとみられたことから、緊急的に放流する措置をとったのです。
【内海府漁業生産組合 山本勝 船頭】
「せっかく入ってくれた魚を全部放流。水揚げより放流のマグロのほうが最近は多い」
そして5月25日朝、とうとう漁で使う網自体を撤去する作業が。
【内海府漁業生産組合 本間信俊 組合長】
「(マグロが)入る喜びより、逃がす苦労・痛みのほうがつらいということで、それならマグロを一切見ないほうが気も休まるということで決断をした」
沖合3箇所に仕掛けている定置網のうち2つの網を撤去することに。
定置網漁が始まったばかりの5月中に2箇所の網を撤去するのは珍しく、漁業関係者からも戸惑いの声があがります。
さらに、例年であればタイやイナダなど、マグロ以外の魚もとれていましたが、マグロの豊漁に反比例して今年は例年の10分の1程度しかとれていないと言います。
関係者が願うのは実情にあった漁獲可能枠の見直し。資源を守るための措置ではありますが、漁業の担い手を守るための対策も求められています。
【内海府漁業生産組合 本間信俊 組合長】
「昨年度、若干は上げてもらったが、もう少しとれるような努力をしてほしい」