福井県若狭町田上の建築用ラッピング造作材製造会社「三方工芸」が、福井地裁敦賀支部から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。負債は約1億1300万円の見込みです。
民間の調査会社・帝国データバンク福井支店によりますと、同社は1974年(昭和49年)に設立され、当初は酒箱材の一次加工を手掛けていました。
その後、プレハブ住宅用部材の製造を経て、幅木や窓枠など建築用ラッピング造作材の製造に転換。オーダー品が中心のほぼ100%受注生産で、最盛期の1996年8月期には年間約5億9900万円の売上を計上していました。
しかし近年は、デザイン性やローコストを重視する住宅造りが主流となり、幅木や窓枠の需要が減少。得意先からの厳しいコストダウン要請も重なって収益性が低くなり、2013年8月期以降は赤字が続いていました。
さらに近年は、原材料価格の高騰に対する価格転嫁が十分に進まず経営を圧迫。2023年8月期には売り上げが約1億5200万円にとどまりました。
手作業が主体なため人員削減が困難な事に加え、自動化設備への投資も難しく、経営改善の目途が立たないことから2026年1月20日に事業を停止。今回の措置に至りました。負債は債権者約40人に対し、約1億1300万円とみられています。