少人数とは思えない豊かで迫力ある音を奏でる秋田県北秋田市の秋田北鷹高校吹奏楽部。チームの結束と成長力を武器に、夏の大舞台に向けて歩みを進めています。
放課後、各パートに分かれて練習に励んでいるのは、部員31人の秋田北鷹高校吹奏楽部です。
吹奏楽部は2025年、30人以下で編成される小編成部門で秋田県の代表に選ばれ、東北吹奏楽コンクールに出場しました。
この大会で金賞に輝き、さらに東日本大会へ。小編成の全国レベルまで進み、銀賞を受賞しました。
2025年はまとまりの強いチーム。そのまとまりを受け継ぐことに不安もあった、と話すのが松橋煌介部長です。
それでも2026年のチームは、また違う強みを持っています。
松橋煌介部長:
「一人一人が明るく仲が良いので、1学年下の人も先輩に対して、ここがこうだよと言える。互いに言い合うことができるので、技術が高まり、雰囲気が良くなっていると感じる」
気軽に教え合える関係が、個人の成長と音のまとまりを生み出しています。
新入生9人を迎え、体制が変わる中で開かれた5月5日の定期演奏会。新チームとしての手応えを確かにつかみました。
そして、7月に県内で開かれる全国高校総合文化祭(あきた総文2026)に向け、さらなる高みを目指して練習を重ねています。
吹奏楽部には、合奏前のチューニングなどを担う演奏面の責任者がいます。合奏をまとめる存在のコンサートミストレス。その役割を担うのが、3年生の工藤美凪さんです。
コンサートミストレス・工藤美凪さん:
「プレッシャーはあるが、パートリーダーの3年生が協力してくれるので、いつも緊張してやっているわけではない。協力があってこそ成り立っている感じがする。強みは、少人数ながら結構音量が出せるところ、馬力があるところ」
少人数でも大きな音を生み出す。それが秋田北鷹高校吹奏楽部の持ち味です。
パート練習を終え、全国高校総合文化祭で演奏する曲を2年生と3年生で合わせます。コンサートミストレスの工藤さんを中心に、音が一つになっていきます。
松橋煌介部長:
「吹奏楽部の部訓があり、『素直』『謙虚』『努力』。素直な気持ちを持って取り組んで、謙虚な態度で謙虚な姿勢で行動して、何より努力する。この3つのことを心がけて日々活動している」
受け継がれてきた「素直」「謙虚」「努力」の思い。少人数でも力強い音を響かせながら、部員たちは次の舞台へ向けて、音を重ね続けます。