「先輩や同期ならまだ納得できたんです。でも、後輩でした。正直、きつかったです」
会議室で発表を聞きながら、拍手をしつつ、心の中ではざわついていたと言います。
「自分はもう期待されていないのかもしれない」
「成長が止まっているのかもしれない」
著者も経験した「選ばれない」
私にもこのような経験があります。
子どもが生まれた直後のことです。
ある会社から「佐野さんにお願いしたいのですが、小さいお子さんがいるので今回は遠慮しておきます」と仕事をやんわり断られました。
「できます」と強く伝えても、すでに他の方に決まっていました。
平静を装いつつも、心は複雑な思いでいっぱいでした。
私たちはつい、「落ちた=ダメ」「選ばれなかった=価値がない」と考えがちです。
しかし、それは思考の罠です。
Facebookの元COOのシェリル・サンドバーグはアダム・グラントとの共著『OPTION B 逆境、レジリエンス、そして喜び』(櫻井祐子訳、日本経済新聞出版社)のなかで、苦難からの立ち直りを妨げる思考の罠として、次の3つを挙げています。
(1)自責化(Personalization) :すべて自分のせいだと思う
(2)普遍化(Pervasiveness) :ある出来事が人生のすべてを覆っていると思う
(3)永続化(Permanence) :ある出来事の影響が永遠に続くと思う

