長野県小諸市の懐古園では、城跡のほか、リニューアルしたばかりの動物園や穴場の遊園地もあり、歩いて一度に巡ることができます。物価高でも、1つのエリアでいろいろ楽しめる「コスパ」スポットです。
■日本唯一「穴城」の謎
浅間山のふもと・小諸市。
土居アナウンサー:
「小諸駅から歩いてわずか3分で見えてくるのが三の門。さっそく城の趣が感じられます」
小諸城の跡地を公園に整備した「懐古園」。まずは「共通券」500円を購入。
こもろ観光ガイド協会の大西崇弘会長に案内してもらいました。
土居アナウンサー:
「小諸城なんですけど、どういった特徴があるんですか?」
こもろ観光ガイド協会・大西崇弘会長:
「小諸のお城は『穴城』といいまして、城下町よりお城が下なんです」
城下町よりも標高が低く日本唯一の「穴城」と言われる小諸城。
■天然の要塞!名軍師の設計
その理由は―。
こもろ観光ガイド協会・大西崇弘会長:
「崖なんですけど、火山灰でできているんです」
周辺には浅間山の火山灰が浸食されてできた複数の谷「田切」があり、これを堀に利用しているのです。
こもろ観光ガイド協会・大西崇弘会長:
「谷の間に城を造ってある。両側が谷で、空堀として守られているわけです」
両サイドの谷をつなぐように人工の谷も掘られ、本丸の周囲を守ります。
設計は武田信玄に仕えた名軍師・山本勘助と伝えられ、徳川、北条、真田など数多くの大名が争奪戦を繰り広げたといいます。
■圧巻の石垣「野面積み」
城の背後には―。
土居アナウンサー:
「めちゃくちゃいい眺めですね!」
千曲川の断崖が!
こもろ観光ガイド協会・大西崇弘会長:
「千曲川からは絶対に登れない場所だったと思うんです」
土居アナウンサー:
「天然の力を」
こもろ観光ガイド協会・大西崇弘会長:
「うまく利用して造ってある」
天守は江戸時代に落雷で焼失しましたが、古風な石垣「野面積み」が残っています。
こもろ観光ガイド協会・大西崇弘会長:
「石垣の四隅は、きちんとそろっている。昔の技術はすごいですよね」
自然の石だけで直線と直角に組まれた石垣は圧巻です。
ガイド案内は3日前までの予約が必要で、4人以上は無料です。
■100歳ライオンがいる動物園
土居アナウンサー:
「懐古園の楽しみ方はお城だけではありません。なんと、園内には動物園もあるんです」
「共通券」で入場できる小諸市動物園は、4月26日にリニューアルオープンしたばかり。
園の顔は24歳のライオン「ナナ」。人間でいうと100歳ほどのご長寿で、作家・村上春樹さんの著作にも登場したことがあります。
■新メンバーにアルパカも
動物園は全国5番目に古い大正時代の開園で、この春、100周年を迎えました。
土居アナウンサー:
「わあすごい!」
岩下さん:
「ちょうど今、出てきましたね」
新たに飼育を始めたプレーリードッグが歓迎してくれました。
土居アナウンサー:
「私たちにあいさつしてくれてるような感じでうれしい」
今度は、暗い展示室に入ると―。夜行性のチンチラです。
土居アナウンサー:
「寝ている姿がかわいらしいですね。癒やされますね」
さらに、アルパカ2頭も仲間入りしました。
小諸市 懐古園事務所・岩下寿善所長:
「100年の歴史を刻んできて、小さいお子さんから、おじいちゃんおばあちゃんまで来ていただけるような、アットホームな動物園としてお出迎えしたい」
アットホームな雰囲気で、動物たちを身近に感じる動物園。癒やしのひと時が過ごせます。
■昭和レトロな穴場の遊園地
その次は―。
土居アナウンサー:
「うわ、うわ、うわ〜〜!!」
こちらは動物園の隣、「児童遊園地」。一番人気の遊具「ツインドラゴン」はスリル満点!
土居アナウンサー:
「いや〜。めちゃめちゃ浮遊感があって怖かったですけど、楽しかったです」
「ジェットスター」は1987年から運行しています。乗り物は1回200円。小さな子どもはもちろん、昭和レトロな味わいが楽しめると、大人にも好評です。
■地元名物「くるみそば」
このほか、「共通券」では小諸ゆかりの詩人・島崎藤村の記念館や美術館も回れます。
お腹がすいたら、園内にある老舗そば店へ。小諸ならではの信州そばが味わえます。
草笛・中村勝彦社長:
「くるみを細かくすり潰したペースト状のものがありますので、そこにつゆを注ぎながら」
地元名物のくるみと共に味わう店自慢の逸品です。
土居アナウンサー:
「くるみの優しい香りが広がってきて、食感と香り、両方いいですね」
このメニューは店を創業した中村社長の両親が考案したそうです。
草笛・中村勝彦社長:
「私の母が北信地方(旧牟礼村)出身で、正月に雑煮の餅の上にくるみをすったものを乗せていただいていたんです。父親(旧東部町出身)が『そばと合わせてもいけるんじゃないか』と」
以来、大切に守ってきた店の味です。
城跡の散策に動物園、遊園地、そして信州そばまで。1カ所で思う存分楽しめるコスパスポット・小諸市を、散策してみてはいかがでしょうか?