福井県福井市のセーレン・ドリームスタジアムで5月13日、2年ぶりに行われたプロ野球の公式戦、巨人対広島。2年前、巨人軍に「最高のおもてなし」と絶賛され話題となったあわら市の旅館では、今年も趣向を凝らしたおもてなしで選手を歓迎した。
「今までで一番すごかった」おもてなしが絶賛された旅館
13日昼前、旅館のフロント前に集まった地元の小学生たち、そのお目当ては―
「坂本選手!一番年上で、でもまだスタメンに出ているのがすごいと思ったので、サインがほしい!」
目を輝かせる子供たち。
それもそのはず、プロ野球・読売ジャイアンツの選手たちがやってくるのだ。
13日に福井市で行われる公式戦のため前日の12日にあわら市の温泉旅館「グランディア芳泉」に宿泊した。
館内を見てみると、歓迎の幕や従業員のネクタイやチーフなどにジャイアンツカラーのオレンジが使われていて、歓迎ムード一色。
2年前の試合でもこの旅館に泊まった巨人軍。その際、全国のスポーツ紙で話題になったのが、その“おもてなし”だ。
当時、阿部慎之助監督は「二十何年ジャイアンツにいるけど一番のホテル」と絶賛。
坂本勇人選手や丸佳浩選手も「18年間で数々の遠征をしたが今までで一番すごかった」などと料理や出迎えなど旅館の「神対応」に絶賛の嵐だった。
その反響は大きく、旅館は巨人ファンからの問い合わせにも追われたという。グランディア芳泉の山口常務は「福井県の認知は広がったかな」と喜ぶ。
客室の灯り「G」でお出迎え
2年ぶりとなる今回のグランディア芳泉の“おもてなし”はというとー
日が沈み、旅館を外から眺めると…部屋の明かりで浮かび上がったのは、ジャイアンツの頭文字「G」。12日夜、旅館にやってくる選手たちへ向けた最初のおもてなしだ。
「感謝の気持ちを込めて社内で検討した結果、一番いい方法だと思った。グランディア芳泉のGじゃなくて、今回はジャイアンツのGでしっかりお出迎えしたいと思いました」と山口常務。
そして13日は、旅館の入口に市職員や地元の小学校の児童たちとともに花道をつくり、球場へ向かう選手たちを笑顔で送り出した。
子供たちは「サインを自分から出すのはダメって言われたけど、もし選手がやってくれるならいいよって言われたので…持ってきました」とワクワクを抑えられない子供たちの前を、スター選手たちが次々と通り過ぎて行く。
「体がめっちゃすごかった。大きくて打ったらめっちゃ飛びそう」と目を輝かせる。サインはもらえなかったが「選手たちは忙しいから」と納得していた。
山口常務は「あわら市や県、地元の学校と一緒に連携できた。少しでも福井県、あわら温泉が良くなるように旅館としても努めていきたい」と話す。
地域や旅館が提供した最高のおもてなしを背に、選手たちは球場へと向かって行った。
