アーティストに贈られる“祝い花”をもう一度輝ける場所へ。
エンタメ業界の企業が、垣根を越えて取り組む被災地支援です。
4月に石川・輪島市で行われた音楽フェス。
その会場に届けられたのは、たくさんのフラワーキャンドル。
実はこの一つ一つのあかりに、被災地を忘れないあたたかな思いがありました。
2月、東京・中野区で行われていたのは、フラワーキャンドル作りのワークショップ。
企画したのはエンタメ業界の大手4社、アミューズ、エイベックス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ポニーキャニオンです。
この4社は、エンタメ業界におけるサステナビリティアクションをより活性化させるための活動を行っていて、今回、所属アーティストのライブなどに贈られた祝い花をフラワーキャンドルに再活用して、2年前に地震や豪雨被害にあった能登へ届けようという取り組みを企画しました。
「ENT NEXT ACTION」推進チーム・原若菜さん:
被災地の復興が道半ばの状況で、世間の関心が少しずつ薄らいでいく。そこに非常に課題感を持っていました。ぜひこの4社の取り組みで能登の企画をやりたいと他の3社に提案をしたら、皆さんぜひやろうということで。
会場に集まったたくさんの親子。
その中には、輪島市の町野町で被災した女性たちの姿もありました。
能登半島地震で被災・田村玲子さん:
これは私のうちですね。地震があった時に上の屋根が全部壊れて、ここへ出ていたら誰か死んでいた。
能登半島地震で被災・高野淳子さん:
(Q. いっぱい揺れましたか?)すごかったです。みんなで集まってテーブルの下へ子供たちは頭入れて。
元気と勇気、そしてたくさんの笑顔を届けたい。
色とりどりの花があしらわれた“世界にひとつだけのキャンドル”に、その思いを込めます。
参加した小学生は「能登の復興には気持ちがやっぱり大事だと思うので、今回のキャンドルで能登の人が元気になったらいいな」「これからも復興に向けて元気を出してほしいです」と話していました。
多くの人たちの思いを乗せたフラワーキャンドルが能登へと届けられます。
約1カ月半後、輪島市で行われた「桜フェス」。
その控室でフラワーキャンドル作りに挑戦していたのは、フェスのステージにも立つシンガー・ソングライターの由薫さんです。
シンガー・ソングライター 由薫さん:
すごく大きい会場でやっている方だと、お花どうなっているんだろうと思っていました。
普段は捨てられてしまう祝い花を、もう一度輝ける場所へ。
アーティスト、そして被災地の子供たちも思いはひとつです。
日が暮れてきて、東京から運んできたものも合わせて約80のキャンドルがステージの前に運ばれてきました。
そしてこの日、被災地・能登にともった希望の光。
能登半島地震で被災・田村玲子さん:
皆さんの(フラワーキャンドル)がとてもかわいかった。ありがとうございます。
能登半島地震で被災・高野淳子さん:
(Q. フラワーキャンドルと音楽どうでしたか?)よかったです。すてきやね~。
わたしたちは決して能登を忘れない。
エンタメ各社が企業の垣根を越えて取り組んだ被災地支援。
「ENT NEXT ACTION」推進チーム・原若菜さん:
私たちだからこそできることがあると思うし、伝えられることがあると思っています。その発信力を正しく使って世の中にうねりを作れたらいいなと思います。
捨てられるはずの祝い花から生まれたフラワーキャンドル。
そのあかりは、復興への歩みを進めるすべての人たちに笑顔の花を咲かせていました。