新潟市保健所は11日、市内の家庭でスイセンをニラと間違えて食べた家族3人が食中毒になったと発表しました。
発端は5月8日午前8時半頃、市内の医療機関から「庭に生えたスイセンを喫食したことによる食中毒が疑われる患者3人を診察している」との連絡が新潟市保健所に入りました。
患者は60代男性、60代女性、90代女性の家族3人です。経緯として、7日午後5時30分頃、90代女性が自宅に生えていたスイセンをニラと誤って採取。午後6時頃、60代女性が台所に置かれていたスイセンをニラと勘違いし、豚肉や卵とともに中華風炒めとして調理しました。
90代女性は夜7時頃、60代の男女は夜8時頃にこの炒め物を食べ、いずれも喫食から約30分から60分後に嘔吐や下痢などの症状を呈し、市内の医療機関に救急搬送されました。患者のうち1名は一時入院しましたが、現在は退院し、快方に向かっています。
保健所の調査の結果、炒め物の残品がスイセンであると鑑別され、スイセンに含まれる有毒成分ガランタミンが検出されました。また、医師からの食中毒である旨の届出や、発症までの潜伏期間と症状がスイセンによるものと一致したことから、保健所はスイセンを原因とする食中毒と断定しました。
新潟市保健所は、スイセンは加熱しても毒性が残る有毒植物で、ニラとは臭いが異なるため、見た目だけで判断せず香りも確認するよう求めています。また、家庭で栽培する際は明確に区分けしたり、ネームプレートをつけて植えたりするなどの対策を呼びかけています。
この発生により、2026年の新潟市内の食中毒発生件数は11日現在で4件、患者数は34人となりました。