5月12日(火)の福島県内は、上空の寒気の影響で大気の状態が不安定になり、局地的な雷雨に注意が必要です。今週は「ひょう週間」となる可能性があり、水曜日、木曜日は特に警戒が必要です。記事では、あすの詳しい天気のほか、恐ろしい雹(ひょう)のメカニズムや過去の被害についても福島テレビの斎藤恭紀気象予報士が解説します。
■5月は「ひょう嵐」に要注意
今週は「雹週間」となりそうで、特に水曜日と木曜日は注意が必要とのことです。
過去には、雹によって甚大な農業被害が出ています。2022年5月25日には1日で12億9000万円と、この10年で最悪の被害額となりました。戦後最悪だったのは昭和50年(1975年)で、被害額は19億8000万円にのぼりました。
斎藤さんによると、雹は雷雲から降るもので、ゲリラ雷雨や竜巻などを伴う「ひょう嵐」になることがあります。
そのメカニズムは、雷雲の中の強い上昇気流にあります。氷の粒が上昇と下降を繰り返し、水滴などを取り込みながら雪だるま式に大きくなります。5月や6月は、まだ地上付近の気温がそれほど高くないため、大きな氷の粒が溶けずにそのまま降ってくることがあるということです。
■あす12日(火)の天気 局地的な雷雨に注意
12日は、大陸から寒気の渦が近づくため、大気の状態が不安定になります。
雷雲が発生する目安は、地上と上空5000mの気温差が40℃とされています。あすは上空に-17℃の寒気が入る予想で、白河の予想最高気温23℃に達すると気温差が40℃となり、雷雲が発生する条件が整います。
あさって13日(水)は、さらに強い-20℃の寒気が入るため、より一層の注意が必要です。
【会津地方】
山沿いを中心に雷雲が発生する可能性があります。特に尾瀬や桧枝岐あたりで注意が必要です。会津盆地への影響は少ない見込みです。
【中通り北部】
吾妻山周辺で雷雲が発生した場合、福島市北部や伊達市で通り雨があるかもしれません。何もなければラッキーだと思ってください、と斎藤さんは話しています。
【中通り中部】
天栄村周辺で雷雲が発生すると、南西の風に乗って郡山市や須賀川市で夕方に雷雨となる可能性があります。雷雲レーダーを確認するとよさそうです。
【中通り南部】
甲子温泉周辺や白河市周辺で、局地的に夕立が発生する可能性があります。
【浜通り】
南西の風が阿武隈山地を越えるため、乾いた風となり、にわか雨のリスクは低い見込みです。
※2026年5月11日放送の福島テレビ・テレポートプラスの天気コーナー「福テレ空ネット」からの抜粋記事。気象情報は放送時(午後6時半時点)のもの。最新の予報をご確認ください。