保険会社から「契約終わりにして」

足を悪くしていたとみられる若山容疑者。その足で、20人の高校生を、150キロ先まで運ぼうとしていたのだろうか。

体調との因果関係は不明だが、実は若山容疑者は、4月から相次いで事故を起こしていた。

自動車修理会社の関係者:
よくぶつけるような人。この2カ月で4回、5回くらい。事故が頻繁に起きている人で…。

話してくれたのは、若山容疑者と15年来の付き合いのある自動車修理会社の関係者。この男性によると、若山容疑者が車の修理を依頼してきたのは4月24日頃。「こすった、ぶつけたですね。まだ走れる状態で、自分で持ってきたものですから」(修理関係者)

自分の車を修理に出し代車を受け取った若山容疑者だが、そのわずか数日後、今度はその代車で事故を起こしたという。

近隣住民:
(代車の)ボンネットがめくりあがったというか、正面衝突でもしたのかなと思われるような車が(若山容疑者の自宅近くに)止まっていたことがあった。

驚くことに、若山容疑者は、その代車にそのまま乗り続けると、1日、またも事故を起こしていた。前方のバンパーは外れ、ヘッドライト付近がデコボコになり、ボンネットも曲がってしまっている。

自動車修理会社の関係者:
私のところから代車として出しておいた車が、全損ぐらいになったんです。神林ICの近くで、前方の車というか、止まっていたんだと思いますけど。パンクした車があって、そこにぶつけたということですね。

高速道路で脇に止まった車への追突事故。

そのわずか5日後、またも高速道路上で、脇に置かれたクッションドラムに突っ込んだ若山容疑者。

自動車修理会社の関係者:
保険会社から「もうこれ以上のものは保険会社も見られない」「うちとは契約をこれで終わりにしてもらいたい」ということがあった。

若山容疑者が、事故が相次ぐあまり、保険会社から契約の更新はできないと言われたと話していたという。

自動車修理会社の関係者:
本人が免許を返納したいと。その方がいいなと思って。ちょくちょく小さな事故を起こしているような人は、必ず大きいものにつながると私は思ってましたから。

バス会社と学校、食い違う主張

若山容疑者を知る人にとっては大きな事故が心配される中で、現実となってしまった惨事。

地元のタクシー会社関係者:
足腰がちょっと(悪い)なんで(引率を)断らなかったのかと。

短期間に事故を繰り返し、足も悪かったとみられる若山容疑者が、なぜ、マイクロバスのハンドルを握ることになったのか。

手配をしたバス運行会社、蒲原鉄道と、北越高校の説明は食い違っていた。

蒲原鉄道 営業担当:
学校側からの要請で、レンタカーを手配をして、なおかつ人も頼むよという中で紹介をした。やっぱり予算面だというふうには理解していました。運転手については、僕は紹介して、学校から承諾をいただいたというふうに理解をしています。

これを、学校側は真っ向から否定した。

校長:
運転手の依頼もあったといった発言がなされておりますが、ソフト(テニス)部の顧問によれば、こうした発言はしていないということを確認しております。
バス会社には、パッケージとして人数と場所と行き先をですね、これぐらいなので、この形で(貸切)バスの運行をお願いしたいという依頼をしている。

「学校の方から安いものをと依頼したのか?」という質問に対して、校長は「事実ではございません」と否定した。

どちらの主張が正しいのか。

4年前からスキーム存在か

ソフトテニス部を知る人物からは、新たな証言も出ている。

ソフトテニス部について知る人:
高校側は問題があると認識していなかったと思うが、レンタカーやドライバーを蒲原鉄道に依頼するスキーム(仕組み)は、少なくとも4年前には存在していた。費用は、保護者がマイクロバスを運転した場合の「実費のみ」とほぼ変わらない額だった。

ある保護者は、費用の安さについて蒲原鉄道はこの金額で大丈夫なのか?と顧問に確認したこともあったという。

さらに、ソフトテニス部の生徒が事故に巻き込まれるのは、今回が初めてではないという。

3年前のインターハイ前日、顧問が生徒を乗せた車で、北海道で事故を起こし、顧問が運転する車への生徒の乗車が禁止されたという。

マイクロバスに乗っていた高校生1人が命を落とし17人が重軽傷を負った今回の事故。真実、そして責任の所在は、どこにあるのか。
(「Mr.サンデー」5月10日放送より)