福井市内の高級ブランド店でゴールデンウイーク期間中の4月30日と5月1日、相次いで発生した窃盗事件から1週間。同様の窃盗事件が全国でも相次いでいたことが関係者への取材で分かった。警察は福井市で発生した2つの事件との関連を視野に捜査を進めている。
後部座席に商品を押し込み…侵入から3分で逃走
4月30日午前0時半頃、福井市二の宮にある高級ブランド店の防犯カメラには、駐車場に黒の高級ミニバンが入って来る様子が映し出されていた。
次の瞬間、大きな袋やバールのようなものを手にした人物たちが足早に店へと向かって行った。
店内の防犯カメラには、犯人らは店内の商品を次々と大きな袋に詰め込む様子が映っていた。
盗まれたのはアクセサリーや指輪、衣類など約100点。用意した袋に入りきらず、車の後部座席に無理やり押し込んでいる。
侵入からわずか3分余りで店の商品を根こそぎ持ち去った。
店によると被害総額は6000万円に上るという。
翌日には別の店で6000万円の被害
その翌日には―
「ドンって音で目が覚めた。しばらくすると警察が集まっていた」(住民)
5月1日午前4時ごろ、福井市毛矢にある高級ブランド店では、店の横にある扉がこじ開けられ、少なくとも4人が店内に侵入。ネックレスや衣類など約180点が盗まれました。
被害総額は、こちらも6000万円に上るという。
店のオーナーは「営業再開するには修繕が必要で、GWもあり業者が手配できず…まだもう少しかかるのではないか」と肩を落とす。
事件から1週間が経ち、被害にあった店舗を訪れると、棚に残された商品は片づけられていたものの、ショーケースは割られたままとなっていた。
被害にあった店のオーナーの知人宅や店でも同様の被害
4月30日に被害に遭った福井市二の宮の店舗でも、商品の仕入れに時間がかかり、1週間が経っても営業再開のめどは立っていない。
店のオーナーによると、知人の自宅などでも盗難の被害が相次いでいるという。愛知県に住むオーナーの知人男性の自宅マンションからは、約60点、合わせて1億円相当の高級ブランドのアクセサリーやバッグが盗まれた。
また、東京都の知人の店では1、2カ月ほど前に、高級ブランドのクロムハーツの商品などが盗まれたという。
警察は逃げた車の行方を追っているが、車は防犯カメラがない場所で乗り捨てられた可能性や、ナンバープレートが偽造されている可能性もあるという。
事件から1週間、犯人の逮捕には至っていないが、県警は東京や愛知で発生した窃盗事件が福井市で発生した2つの窃盗事件と関連があることも視野に入れ、広域窃盗事件の可能性を含めて捜査を進めている。
