石川県七尾市の一本杉通りで、恒例の花嫁のれん展が始まった。初日には5年ぶりとなる花嫁道中が行われ、能登半島地震から復興の歩みを続ける通りに華やかな彩りを添えた。

幕末から続く「花嫁のれん」の風習

加賀藩で幕末から伝わる「花嫁のれん」という風習がある。花嫁の親が贈ったのれんを嫁ぎ先の仏間にかけ花嫁がくぐることで、もう後戻りはできないという花嫁の覚悟を示す。そんな「花嫁のれん」を飾る石川県七尾市一本杉通りのイベントが、2026年も始まった。

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初日に行われたのは、新郎新婦が通りを練り歩く「花嫁道中」だ。木遣りの若衆たちの先導に続いて一組の夫婦の姿が見えてきた。5年ぶりに花嫁道中が町を練り歩く。

花嫁道中を歩いたのは、2025年7月に結婚した埼玉県出身の比留間希星さんと、ウクライナ出身のヴァレリヤ・サヴェンコさん夫妻だ。能登半島地震から復興途上の一本杉通りを、2人は華やかに盛り上げた。

外国からの花嫁に祝福の声

沿道に集まった人々からは、こんな声が聞かれた。「ウクライナの方がお嫁さんって聞いて楽しみに来ました」「素敵や。かわいいし」「これから2人の生活を楽しく七尾でできるようにくぐってほしい。幸せになっていただきたい」

ヴァレリヤさんが「花嫁のれん」をくぐると、集まった人からは祝福の拍手が送られ「おめでとう!」と声が上がった。

「遠い国から来た私を迎えてくれる」

ヴァレリヤさんは「私のふるさとウクライナはいまも平和を願う日々が続いています。遠い国から来た私を七尾の皆さんが迎えてくれることに心から感謝しています。これからも比留くんと一緒にこの町に暮らしながら少しずつ地域のことを知り、関わっていきたいと思います」とあいさつした。

花嫁のれん展は5月10日まで、一本杉通りにある約50カ所の住宅や店などに、それぞれの家に伝わる100枚以上の花嫁のれんが飾られる。

(石川テレビ)

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