現在、フジテレビ系列局で放送中の月9ドラマ「サバ缶 宇宙へ行く」。その舞台である福井・小浜市では、市民らが主題歌に合わせてオリジナルのダンス動画をSNSで公開し、注目されている。
ドラマのモデルとなった卒業生の想い
SNSで公開されているダンス動画は、その名も「さばうちゅダンス」。ドラマ主題歌である人気アーティスト、Vaundy(バウンディ)が歌う「イデアが溢れて眠れない」に合わせて、子供から高校生、大人まで約60人の市民が躍動感あふれるダンスを披露している。
きかっけは、小浜水産高校の卒業生でドラマの1期生のモデルとなった1人、千さおりさんが、勤め先である市内のダンス教室の大倉優子代表に話を持ち掛けたことだった。
千さんは、毎週「こういうとこ、ほんとに当時みたいだねって感想を言いながら」次回の放送を心待ちにしていると語る。
オリジナルダンスを作ろうと思ったきっかけは「興味のない人にも知ってもらいたいなって。あとは、ドラマのスタッフさんやキャストさんに、小浜市民が盛り上がってるよ、嬉しいよ、てことを伝えれたら」と考えたからだという。
その想いを大倉さんに伝えたところ、話は一気に進み「ダンスチームとしてできることといったら、ダンスやなってことで」とダンス制作の準備を開始。嶺南地域の他のダンス教室にも声をかけ、参加者を募った。
“小浜のパワー”を込めた振り付け
ダンスには、小浜の魅力を世界に発信したいという願いが込められている。
「とにかく小浜パワーとか元気を出したかったので、上に上に…常に上がる振り付けが多いんですけど、ダンスをやったことないっていう人でも楽しめるよう」工夫したという。
また、主題歌の歌詞やドラマの世界観も意識した。「宇宙」や「銀河」といったキーワードを振り付けに取り入れ、全員で下から見上げるような動きで「銀河を越えて」いく様子を表現した部分が、特にこだわったポイントだという。
撮影に参加した子供たちも「楽しかった。サバとか宇宙を表しているとこがいい」と笑顔を見せた。また、別の参加者も「どんな人でも楽しんで、振りを覚えなくても楽しめるかなと思います」と魅力を語った。
「やってみなきゃ分からんでしょ」から広がる輪
この活動の根底には、ドラマの中のセリフが大きく影響している。
北村匠海さん演じる朝野先生や生徒たちが発する「やってみなきゃ分からんでしょ」というセリフ。「まさにこのダンスもやってみよう、やってみなくちゃ分からないよねからスタートしてるので」と大倉さんは語る。

「私たちの活動が今後どれぐらい広まるか分からないんですけども、結果じゃなくて今のこの経過をどんどん楽しんでいきたいなと思います」と千さんは笑顔を見せる。
この「さばうちゅダンス」は反響を呼び、「一緒に踊りたい」という声が続出しているという。ドラマをきっかけに始まったダンス。「最終的には小浜から世界へ…魅力的なところがたくさんあるので、ぜひ世界中の人に小浜に興味を持ってほしい」と大倉さんたちの希望は膨らむ。
