福島県いわき市に『城』があったことをご存知だろうか?
江戸時代初期から約270年にわたり、まちと江戸幕府を守っていた磐城平城(いわきたいらじょう)。歴史的遺産の保存や活用などを目的に、城があった場所に公園がオープンした。
■最新技術で磐城平城を体験
2026年4月11日、JRいわき駅の北側に開園した『磐城平城しろあと公園』は、いわき市が2017年度から約15億円をかけて整備した。
約1.5ヘクタールの敷地には、仮想現実を使って城の歴史などが学べる体験学習施設や、市街地を一望できる展望デッキ、芝生の広場などがある。
芝生広場では、スマートフォンのARコンテンツを使い、磐城平城の本丸エリアをバーチャルで体験することもできる。
■なぜ築城されたのかを知る
なぜ、いわき市平に城が建てられたのか歴史を学ぶ講座も始まった。いわき市の歴史などを調査・研究する市民団体の夏井芳徳さんと共に、城跡の周辺を散策し、築城の理由や当時の様子を学ぶ。
磐城平城は、江戸時代の初めに初代藩主の鳥居忠政(とりいただまさ)が、東北の大名を監視し幕府を守ることなどを目的に築城。
幕府の老中として活躍した安藤信正(あんどうのぶまさ)などの藩主を経て、戊辰戦争で新政府軍に敗れ焼失した。
■「城歩きと歴史講座」早くも人気
講座に参加した人からは「通ってた道路の1本違えた所に、こんな歴史があったのかと。面白かった」「何となく想像が膨らんでくるというか、実際にその場を歩いて感じるのは非常に大切」との声が聞かれた。
いわき地域学会の夏井芳徳さんは「交通アクセスの良いところにあるお城なので、気軽に何度も来て、その度毎に何か発見してもらえればうれしい」と語る。
この講座は全部で6回だが、すでに申込がいっぱいで募集は終了している。
■散策マップも参考に
いわき観光まちづくりビューローでは、公園のオープンと『ふくしまデスティネーションキャンペーン』に合わせて『歴史散策MAP』を作成した。
磐城平城の歴史はもちろん、関連する歴史的建造物の場所や情報も分かりやすく紹介している。
いわき市役所やいわき市総合観光案内所などで配布されている。