アメリカ・ニューヨークでNPT=核拡散防止条約の再検討会議が開幕しました。

初日から各国間の対立が浮き彫りになるなか、日本政府は「唯一の戦争被爆国として、NPT体制の維持・強化に努める」と強く訴えました。

【古賀颯祐記者】
「核を巡る国際情勢が悪化する中、核軍縮や不拡散の道筋を話し合う4週間の会議が始まります」

会議が行われるニューヨークの国連本部には、日本被団協のメンバーや広島県の横田知事など関係者が集まりました。
【古賀颯祐記者】「会議が行われるこちらの議場には各国の代表団が続々と集まっています。傍聴席には日本から訪れた人々が駆け付けています」

会場には広島市の松井市長や外務省から若者代表として派遣された広島の高校生たちの姿も。

会議の冒頭では副議長にイランが選出されたことをめぐり、アメリカが「NPTを露骨に無視してきた国」と非難。

これに対しイランは、アメリカとイスラエルによる自国への攻撃について、「世界の核拡散防止体制への攻撃だ」と反論するなど、会議は、波乱の幕開けとなりました。

その後、締約国が立場や現状認識を示す一般討論演説が始まり、核保有国のフランスは、ロシアによるウクライナ侵攻を非難し、一方で自国の核増強については自営目的としました。

日本から現地に派遣されたのは国光外務副大臣。
広島市の広島観音高校を卒業し、大学時代を長崎で過ごしました。

初めに、高市総理のメッセージを代読。
【国光あやの外務副大臣】
「私たちの『核兵器のない世界』に向けた志の原点は、核兵器の惨禍を二度と繰り返してはならないという被爆者の方々の願いにあります」
「私たちは、核兵器不使用の歴史を継続し、NPTへのコミットメントを一層強固にし、今回の会議を、否定的連鎖を断ち切る対話の一歩とすることが求められています」

そのうえで、続く演説では、和歌を詠みあげました。
【国光あやの外務副大臣】
「なぐさめの言葉知らねばただ泣かむ。汝がおもかげといさをしのびて」

原爆の惨禍で生徒344人が亡くなった広島観音高校の当時の校長が生徒を偲んだもので、核兵器による死と苦しみをたとえ一人たりとも許してはならないと訴えました。

【国光あやの外務副大臣】
「唯一の戦争被爆国として、核保有国と非保有国双方の協力を得ながら、NPT体制の維持・強化に努めます」

一般演説は、現地時間28日も続き核大国・アメリカなどが発言する予定です。

広島から渡米し傍聴した被爆者は…
【県被団協・佐久間邦彦理事長】
「論争するのはある程度進歩するための一歩だと思う。核兵器がある以上、本来の平和ではない。そういった観点で各国で議論していただきたい」

28日も二日目の様子を現地からお届けします。

テレビ新広島
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