広島大学は”走る集中治療室”とも呼ばれる”日本初”の高規格救急車を導入し、28日報道陣にお披露目しました。

【鈴木記者】
「広島大学病院です。まさに救急患者が運び込まれる拠点ですが、こちら新しい車がとまっています。
マイクロバスのような形でこちら、広大救急、そして現場に駆けつけるイラストも描かれています。車内特別に乗せてもらいます。しっかりしたイスがついています。ストレッチャーがあってこちらモニターがあります」

広島大学が今月導入した”日本初”の高規格救急車。

患者搬送中の様子がリアルタイム映像で病院と共有できるほか、車内には心肺補助装置「ECMO」や大容量の酸素ボンベなどを搭載可能で、これまで県内では難しかった重症患者を安全に搬送する装置が整っています。

【広島大学病院 救急集中治療科・大下慎一郎准教授】
「普通の救急車だと100%の酸素を吸った状態の患者を30分すら運ぶことができない。例えば安佐市民病院から広島大学病院に運ぶ、この距離は救急車であると難しいのが現状であるが、それを可能にするのがこの救急車」

稼働エリアは、県内全域をカバーする広島大学病院から半径100キロ圏内を想定し、救急隊からの要請で出向くのではなく搬送先の病院でさらに高度な処置が必要な場合に駆けつけ広大病院に搬送します。

今月、すでに島根県浜田市にも出動したということです。
救命率の向上だけでなく災害現場などにおいても重要な治療拠点になると期待されています。

《スタジオ》
なぜ走るICU・集中治療室が必要かということなんですが、これまでの救急車は「移動のみ」が主体で長時間搬送による状態が悪化のリスクや、到着を待つ病院との情報のやりとりが電話のみで、ハッキリと把握できないことが課題として挙げられていました。

そうした中、今回導入された走るICUでは、熟練したスタッフが同乗することで移動中も継続的に高度な治療を行えるほか、これまでであれば病院に到着してから状況を見て治療を行っていたものがリアルタイム映像で移動中に状況共有できるため、病院到着後、追加で行うべき処置も到着前から把握でき、すぐに次の治療に入れる。
1分1秒を争う中で、大きな時間短縮になるということなんです。

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。