日々の寒暖差や環境の変化で注意が必要なのは…5月病。組織コンサルティング企業の調査によると、5月病の回復まで半年以上かかった人は24.7%にあたる。そして、心のストレスを抱えているのは、新入社員だけではないようだ。
■新入社員のホンネ
福島県郡山市で開かれたのは、挨拶のしかたや名刺交換の手順を学ぶ新入社員のビジネスマナー研修。
ここで入社して約2週間という新入社員に、理想の先輩との関係を聞いてみた。
・「厳しく指導して頂きたいんですけど、時には優しい指導もあったらうれしい」
・「なんでも否定されると、こちらも動きづらいので、そんな先輩は嫌かな」
新入社員が期待するのは『適切なアドバイス』のようだ。
■先輩社員のホンネ
一方、先輩方は…
・「本人のためにはなると思うけど、言ったらまずいだろうなと思って、ぐっと飲み込んでいることは多々ある。我々の頃は怒られてなんぼだった。もう、そういう時代なんでしょうね」
・「私よりちょっと上の方はガツガツ言うタイプの人が多いけど、下になってくるとゆとりじゃないですけど、そういう人達の性格も考えないといけないので難しい」
■ハラスメント?判断難しく
ハラスメントに関する講習などを行っている、福島県労働委員会の大橋雅人さんは、昨今の『ハラスメントへの意識の高まり』が先輩たちの指導に影響を与えているという。
「仕事上必要な指導なのか、パワーハラスメントなのか、その判断はとても難しいものがある」と大橋さんは話す。
■パワハラとは?
厚生労働省の指針によると、パワハラとは『優越的な関係を背景』に『業務上必要かつ相当な範囲を超え』『労働者の就業環境が害される』というすべての要件を満たす言動となっている。
『パワハラかどうか』は、その前後の状況や人間関係などを含めて総合的な判断が必要。先輩社員は相手の人格を尊重して信頼関係をつくる“育てる”という意識が必要だとしている。
■コミュニケーションがカギに
福島県労働委員会の大橋さんは「日頃から職場でのコミュニケーションを大事にして信頼関係を築いていくことが、能力を十分に発揮できる、安心して働ける職場づくりに繋がっていくんではないか」と語る。
危惧されるのはハラスメントという言葉の先行…人間関係を構築したうえの思いやりある指導が必要だ。