アメリカ・ニューヨークの中心街を日本人アーティストがジャック。
深夜の3分間に込めた思いを聞きました。

ニューヨークのタイムズスクエア。
午後11時57分、モニターが一斉にカウントダウンを始めます。

深夜に100台近いモニターをジャックして繰り広げられる映像ショーのタイトルは「Morning Again(モーニング・アゲイン)」。

制作したのはニューヨークを拠点とする日本人アーティストです。

多くの人が行き交うJR新宿駅の前にある憩いの場「花尾さん広場」をデザインした現代美術家の松山智一さん。

先ほどのモーニング・アゲインの製作者でもあります。

一時帰国している松山さんに話を聞きました。

現代美術家・松山智一さん:
経済の中心地で、世界の中心地のニューヨークの中の中心地のタイムズスクエアを、一介の芸術家が包み込めるというのは言葉にできない経験でしたね。

タイムズスクエアでは、2012年から日付が変わる前の3分間、モニターに広告ではなくアート作品を上映する「Midnight Moment(ミッドナイト・モーメント)」というプロジェクトが行われ、名だたるアーティストの作品が街を包んできました。

松山さんは今回のプロジェクトについて「やっぱり今回作品を作る上でかなりプレッシャー感じましたよ。何を作っていいか、何を伝えたいか、作品制作に至るまでにずっとこんなふうな感じで、考えるということをしてました」と話します。

自問自答の末に制作したモーニング・アゲインのテーマは。

現代美術家・松山智一さん:
一日が終わるタイミングと新しい朝になるというところを毎日自分の作品がタスキとなってバトンタッチするというのは、すごく美しいコンセプトだなと思って。アメリカ自体、世界自体が紛争だったり色々なことが起こっている。大災害も温暖化とともに起こっていますし、僕としては未来が明るいということをより本質的に伝えたいと思った。朝が来るということと再生ということと、未来には希望があるということを今回伝えようと思い作品を作りました。

松山さんのモーニング・アゲインは4月30日まで、日付が変わる前の3分間、ニューヨークの街を彩ります。