4月22日午後、大槌町の2ヵ所で発生した山林火災は、延焼の範囲が200haを超えました。
現在(23日午後6時15分)も延焼が続き、午後には避難指示が拡大されていて、住民が不安を募らせています。

22日午後2時前、大槌町の山あい、小鎚地区で発生した山林火災、22日夕方、火の手が自宅の近くまで迫り消火器を準備する男性の姿が見られました。

小鎚地区の住民
「飛び火で山に火がついた感じ」

また、家の周りにじょうろで水をまく住民からは「心配。周りに一応水をかけてる。役に立たないけど、すごい風がずっと」などの声が聞かれました。

火の手は別の地区でも上がりました。

約2時間半後、10kmほど離れた吉里吉里地区周辺でも山林火災が発生したのです。

FNN取材団 三倉茉裕子アナウンサー
「体があおられるほど強い風が吹く中、山林では煙が立ち上っていて、空を照らすような赤い炎が確認できます」

住宅街にほど近いことから、町は22日夜、吉里吉里など900世帯、約1900人を対象に避難指示を出し、3ヵ所に避難所を開設しました。

3日前(4月20日)に三陸沖で発生した地震により、町には後発地震注意情報が出されていて、度重なる災害に、住民には不安が広がりました。

避難した人からは「本当に早く鎮火してほしい。(災害が)なぜこんなに続けて起こるのか、すごく不安になった」などの声が聞かれました。

FNN取材団 齋藤優花記者
「住宅の目の前の方にまで火の手が迫ってきています。消防団による消火活動が行われています」

夜が明けると、被害が広がっている実態が明らかになりました。

2ヵ所とも火災は鎮圧には至っておらず、町のまとめによりますと、焼損範囲は午後5時時点で、小鎚地区で約23ha、吉里吉里地区で約178haに達しました。

今回の火災では、避難所で転倒した女性1人が軽いけがをしています。

小鎚地区では、住宅1棟を含む7棟が全焼したとみられていて、23日も消火活動が続いています。

自宅が全焼したという男性は、強風が被害を拡大させたと肩を落としていました。

住宅が全焼した人からは「水をかけたけど風が強くて、物置に火がついてしまって、それから母屋に(火が)移って、命があっただけでもめっけものという感じ」などの声が聞かれました。

吉里吉里地区周辺です。

消防では、吉里吉里地区周辺について「火の勢いがより強く延焼が速い」とみています。

火が住宅まで100mほどに迫っている場所もあることから、町は23日午後5時時点で避難指示の対象を、1229世帯2588人にまで拡大しました。

避難した人
「あまりにも煙がすごくて、家の方まで火の粉が飛んでくるような感じ。ただただ心配」

町内では23日午後5時時点で、4ヵ所の避難所が開設され、180人以上が身を寄せています。

今回の火災を受けて町は23日に会見を開き、平野公三町長が次のように呼びかけました。

大槌町 平野公三町長
「刻々と状況が変わっています。町民には、慌てず状況を確認してほしい。的確に情報については、町民に周知徹底していきたい」

また23日午後には、達増知事が町を訪れ、平野町長に「必要な支援が行き届くようにする」と述べた上で、町に災害救助法の適用を決めたことを伝えました。

これにより、避難所の開設費用などが国から支援されることになります。

その後、達増知事は避難所に向かい、身を寄せている住民に声をかけていました。

達増知事
「避難している人の健康・衛生・栄養を守り、体制をきちんとつくることが重要」

支援物資も届き始めています。

宮古市からは、コメ450食分や毛布100枚などが避難所へと運び込まれました。

宮古市職員
「過去の震災の件もありますし、お互いに支援しながらやっていきたいと、こちらからも話は大槌町にしていたので、要請があってすぐに出てきた」

23日は、他県の防災ヘリや自衛隊のヘリ合わせて8機が空中から消火にあたりましたが、日没で打ち切りとなりました。

地上では引き続き消火活動が行われます。

岩手めんこいテレビ
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