靖国神社の春の例大祭にあたり、高市早苗総理大臣は参拝を見送り、自民党総裁として私費で玉串料を奉納するにとどまりました。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、元大阪府知事の橋下徹氏がこの問題について「もう決着しなきゃいけない問題だ」と持論を述べました。
■「普通の国ならどこでもやること」
高市総理は例大祭初日の21日、「真榊(まさかき)」と呼ばれる供え物を奉納。22日には有村治子自民党総務会長を通じて玉串料を納めました。
一方、城内実・成長戦略担当大臣が午前9時前に参拝し、今回の例大祭で閣僚による参拝は初めてとなりました。
また「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に所属する与野党の126人が集団参拝を行っています。
橋下氏はこうした状況を踏まえ、こう訴えました。
【橋下徹氏】「国家のリーダーが、国のために命を落とした兵士に手を合わせるなんていうのは、これこそ普通の国、どこでもやることなんですよ」
さらに橋下氏は、高市総理がアメリカ訪問時にアーリントン国立墓地で米兵に手を合わせた事実を指摘。「ところが日本においては、総理という立場で靖国神社に手を合わせられない」と問題の矛盾を突きました。
■現実的にできないことを『やる、やる』という政治家ほど信頼できない
総理就任後も参拝する意向を明言していた高市総理ですが、去年は「適時適切に判断する」として明言を避けるようになっていました。
橋下氏はこの点を強く批判します。
【橋下徹氏】「高市さんはずーっと(参拝に)『行く、行く』と言っている。吉村さんも『行くべきだ』と言ってる。結局、現実的にできないことを『やる、やる』という政治家ほど信頼できない政治家はいませんよ。だって現実にできないのに、国内の一部の支持層向けに『やる、やる』って結局できないじゃないですか」
■今の靖国神社の状態では参拝できないとまず認めるべき
では、参拝できない状況をどう打開すべきなのでしょうか。
橋下氏は「今は靖国神社への参拝には行けない」という現状を認めたうえで、「このままほっとくんじゃなくて、行けることを模索しなきゃいけない」と問題提起。
そのうえで橋下氏が提唱するのが、”政治的な分祀”という考え方です。
【橋下徹氏】「神道的には分祀はできません。でも神道は宗教ですから、政治とは別。政治家が『一般兵士と軍指導者・戦争責任者を分ける』と言う。中国や韓国が反発するという人もいるが、国際的に議論やったらいいんですよ」
具体的には、国家として「軍の指導者・戦争責任者には手を合わせない」と明言した上で、「一般兵士には政治的に国家のリーダーとして手を合わせる」という立場を打ち出すべきだ、というものです。
■「一般兵士に手を合わせることを批判する国なんてない」
橋下氏はこの”政治的分祀”論の根拠として、日中平和友好条約締結時に中国がとったスタンスを挙げます。
【橋下徹氏】「周恩来首相は共同声明を出すときに『軍指導者と一般国民は分けて、我々は一般国民と平和を進めていくから賠償金は請求しない』と言っている」
また韓国の国会議員との議論においても、「一般兵士に手を合わすのはいい」という反応だったと橋下氏は言います。
【橋下徹氏】「一般兵士に手を合わせることまで否定する国際社会の声ないと思う」
「8月15日にやったらいいじゃないですか」
この問題の解決には長い時間がかかりそうですが、橋下氏はむしろ、すぐにでも実行できると主張します。
【橋下徹氏】「もう(今年の)8月15日にやったらいいじゃないですか。軍指導者には我々は国としては手を合わせません。一般兵士に手を合わせるんです。これに文句ありますかと、8月15日にやったらいい」
事前に周辺国への説明も必要だとしたうえで、橋下氏は高市総理や維新が掲げてきた「死んだらみんな一緒。戦争責任も一緒。だからみんなに手を合わせるんだ」という考えを改めるべきだと主張しました。
【橋下徹氏】「我々を守るために命を落とした兵士に、国のリーダーが手を合わさない国なんて情けなくてしょうがないですよ。それで国旗損壊罪だとか武器輸出だとか、威勢のいいことばかり言っている。(その前に)一般兵士に国のリーダーが手を合わせ!って」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年4月22日放送)