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離乳食の時期、子どもが「はじめて食べる食材」に不安を抱えている保護者は少なくありません。卵や甲殻類などアレルギーを引き起こしやすい食材ならなおさらです。そんな保護者の悩みに寄り添うために生まれた商品が、株式会社fufumuが開発したフリーズドライの離乳食『paqupa』です。2023年10月の発売以来、徐々に認知度を高め、保護者からの支持を集めてきました。今回は、開発の背景や事業化までの軌跡を株式会社fufumuの大嶋麻里子と竹内崇裕に聞きました。
きっかけは子育ての実体験から
『paqupa』は、卵や甲殻類、木の実など、アレルギーが気になる食材を小さなキューブ状にした商品です。そのアイデアは、株式会社fufumuの立ち上げメンバーである、大嶋麻里子と竹内崇裕の何気ない会話から生まれました。大嶋はこう振り返ります。
「私たちはもともとキッコーマンで商品開発の仕事をしていましたが、2人でお取引先に出張に行った際、たまたま自分の子どもの食物アレルギーの話になったんです。お互いに子どものアレルギーで苦労しているという話で盛り上がり、『離乳食の時にはじめて食べる食材を少量から手軽に食べさせられるものがあったらいいのにね』と、商品のアイデアが生まれました」
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▲株式会社fufumu 代表取締役社長 大嶋麻里子
赤ちゃんは生後5〜6カ月になると離乳食が始まり、少しずついろいろな食材をスタートしていきます。しかし、アレルギーが気になる食材の「はじめてのひとくち」に不安を感じる保護者は少なくありません。ほんの少量を用意するのに手間がかかるため、つい先延ばしにしてしまう食材もあります。しかも離乳食の時期(6カ月から1歳半)は、保護者が育児休業から復職するタイミングと重なることも多いため、多忙な中でその不安や手間は大きな負担になっています。『paqupa』は、そうした悩みを解決したいという思いから生まれました。
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▲アレルギー専門医監修のもと制作した食材マップ
社内新規事業創出制度「K2」で事業化
二人の何気ない会話から生まれたアイデアは、同時期にキッコーマンで始まった社内新規事業創出制度「K2」で採択されました。2023年に株式会社fufumuを設立し、10月に商品を発売しました。
「社員は立ち上げメンバーの2人だけですが、このアイデアに共感していただいたパートナー会社のもと、スピーディに事業化を進めました。商品開発はもちろん、マーケティング、販促、業務管理、委託先工場の生産管理、在庫管理にいたるまですべて自分たちで担当しなければならないため、初めて経験することばかり。常に学びの連続でした」と大嶋は言います。
商品開発はまず、保護者の生の声を確認するところから始めました。竹内はその回答から、多くの気づきを得たと言います。
「多くの保護者が、子どものアレルギーに不安や悩みを抱えているのではないかという仮説を確かめるために、アンケートを実施しました。当初、私たちは冷凍の離乳食を検討していたのですが、『すでに冷凍庫はつくり置きの離乳食でいっぱいなので常温保存が良い』『分量を計る手間を省きたい』という声を参考に、フリーズドライのキューブ状という形にしました。キューブ状にしたのは、1回目は1つ、2回目は2つと段階的に量を増やせるからです」
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▲株式会社fufumu 代表取締役副社長 竹内崇裕
二人が自らの実体験をもとに、悩める保護者のニーズを深掘りして生まれた『paqupa』。アレルギーが気になる食材の中でも、離乳食として用意するのに手間がかかる8種をラインアップしました。商品の形状や味、パッケージのユーザビリティなど、細部にわたるまでこだわりを詰め込んでいます。その思いが通じ、発売2か月後には、保護者の口コミで認知度が高まり、一時は品切れとなるほどの反響を呼びました。「この商品があったから、なかなかスタートできなかった食材も一歩踏み出すことができた」という声も寄せられています。
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▲キューブは、食材が持つきれいな色。
お湯を用意する手間を省くため、水に溶けやすいことにもこだわった
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▲現在の『paqupa」のラインアップ。用意するのに手間がかかる卵や誤嚥の心配があるナッツ類を最初に発売。第二弾として甲殻類を追加。
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▲パッケージに登場する「もぐらくだ」もそれぞれの食材の対象年齢に合わせて
成長しています。左から順に「6ヶ月頃」「8ヶ月頃」「1歳頃」の「もぐらくだ」
子育てに「ふふ」と「ふむ」を
社名「fufumu」の由来について、大嶋はこう語ります。
「わたしたちが届けたいのは、子育てに『ふふっ』と笑えるゆるさと、『ふむふむ』と思える確かな情報と商品です。現在は、SNSなどで子育てに関する情報が溢れています。厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドも2019年にアップデートされていて、世代間で認識と異なっていることもあり、何を参考にすればいいのか分からなくなり不安になってしまうこともあると思います。fufumuのwebサイトやSNSでは、専門家の先生の監修のもと、離乳食についての正確な情報を提供しています「paqupa」が不安な気持ちに寄り添うことで保護者の気持ちを明るくすることができたらと願っています」
今後は『paqupa』の商品ラインアップをさらに拡大していく予定。保護者が子どもの成長に抱える悩みを共に乗り越えていきたいと意気込む二人。離乳食から「おいしい記憶」を紡げるように、二人の挑戦は続きます。
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