遠藤:
それは中畑(清)さんも、けん制球捕れないですよね。

中畑清(2024年8月20日放送):
あのけん制球で僕は死ぬかと思いました。
本当、札幌円山球場。
普段ね、本当に山なりのけん制しかしないやつが、ホームベースに投げるよりも速いボールで俺にけん制球投げやがって。用意してませんよ、こっちは。うわーっと見た瞬間にここにあったんだからボールが。ボールはこんなでかかったですよ。思わず「うわぁー」って逃げたの。
そしてベンチに帰ったら、藤田さんから「ピッチャーのけん制球を避けて逃げるってやつがどこにいるんだ!」って。
江川:
それ中畑さん、本当のこと言ってないと思うんですけど。
中畑さんが、僕とけん制球って、こうやってやってて。
中畑さんにフワーンしか投げなかったんですよ。

江川:
中畑さんがマウンドに来て、「けん制球ちゃんと投げろ」って言ったんですよ。「フワフワ、フワフワ投げやがって」って言うから。
札幌で、「フワフワフワフワ投げる」って言われたから、「じゃあちゃんと投げるよ」って言って、160km/hくらいの速さですよ。「うわー」って投げたんですよ。そしたらあの人、「うわー」って言って、もうボールがグワーンっていって。
それでライトのところに転がっていって、1塁ランナーが3塁までいったんですよ。ノーアウト3塁。

江川:
それで、しょうがないですよね。その3人打ち取らないと、点数失っちゃうから。
3人ちゃんと打ち取ってベンチ帰ろうと思ったら、藤田監督が真っ赤な顔して、「中畑!」って言って。
「けん制球も捕れないのか!」って怒られたんですよ。
僕は「捕れないよね、あのボールはね」って思いました。
思いましたけど、監督に何も言ってないんですよ。
すっごい速く投げましたけど言わなかった。
徳光:
ちょっとその(ストレートの)握り方みたいなものって。
江川:
握り方ですか。
握り方もこれは面白いんですけど、ピッチャーのストレートって、このカーブを右にこうこう握るんですよ、ストレートって。分かります?
このカーブが右に来るように握るのが普通なんです。

[ 一般的なストレートは縫い目のカーブが中指の右に ]
なぜかっていうと、人さし指より中指がだいたい長いので。
この縫い目が斜めにする時に、ちょうどかかるの。
僕は逆なんですよ。こっちなんですよ。左上に来てるでしょ?
徳光:
なるほど。

江川:
僕、こうなんです。ストレートが。
遠藤:
中指、縫い目よりちょっと上に。
江川:
そうなんです。なんでかって言うと石投げをやってたから。
この感じの方が、石と同じ感じが。
徳光:
原点の石投げに感じるわけですか?
江川:
似てるんです。この感じが似てるんですよ。
だから握り全然違うんですよ。
徳光:
そうですか。
江川:
だから僕、人のストレートを見た時にびっくりしたんですよ。「あれ?違う」と思って。
みんなこうだと思ってたら、みんな真ん中を持ってるから。
どっち持ってんの?みたいな話だった。僕がどっち持ってるの?
徳光:
それで投げて、ピュッと投げた時に、ミットがすぐここにあったわけですか。

江川:
投げた瞬間ここですよね。しょうがないですよ。本当にあったんだから。
もうそれ以上言いようがないですよ。
(BSフジ「プロ野球レジェン堂」 2025年4月14日放送より)
「プロ野球レジェン堂」
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