「手を合わせましょう、いただきます」
「いただきます!」

新学期がスタートし、初めての給食…。
【5年生】
Q:おいしい?
A:おいしいです!これ一番好きなんです!

児童たちは口いっぱいに頬張り、幸せそうな表情を見せます。

【5年生】
「うまいな~って思ったり、この後勉強かって思ったりしながら食べている」

こうした学校生活を支えている小学校の給食…。
廿日市市では今年度から保護者負担を「恒久的」に「無償」にする大きな転換をしました。

【廿日市市教育委員会 臼井啓祐 学事・食育推進担当課長】
「給食は子育てする上で、食は重要で注目度も高いので給食費を無償化することで、市として子育て世帯を応援しているということをより理解していただければなと」

【鈴木 崇義 記者】
「給食センター内ですが、1階がメインの調理室ということでこのように野菜下処理室、焼き物・揚げ物、あえ物とありまして、ここから見えるのがメインの調理室ということで、いま大きな窯で給食を作っています。スタッフの方々、子どもたちのために奮闘しています」

廿日市市内27校のうち16校の児童などが食べるおよそ6800食を調理しているこちらの給食センター。
できる限り市内や県内で生産された食材を使い、手作り感にこだわって、洗う作業や切る作業もひとつひとつ手作業で愛情をこめています。
しかし、頭を悩ませるのが「食材の価格高騰」です。

給食が子どもたちに届くまでには、人件費や光熱水費そして、食材費といった様々な費用がかかります。
廿日市市ではこれまで、食材費の「一部」を保護者負担とし、昨年度は1食当たり275円集めていました。
こうした中、国は今年度、「学校給食費の抜本的な負担軽減」として児童1人につき1か月あたり5200円を支援する制度をスタート。
これを機に廿日市市でも保護者負担を『ゼロ』にしました。
しかし…。

【廿日市市教育委員会 臼井啓祐 学事・食育推進担当課長】
「今年度の給食費でいくと、月額換算すると6140円かかる。そのうちの5200円ということで当然支援にはなっているが、差額について市で上乗せして無償化にする」

1食当たりの食材費は昨年度と比べて「20円」アップ。
それでも価格の上昇を理由に質や量を落とすことはせず、財源の確保と献立や調理時の工夫に取り組むとしています。

新年度最初の給食。
この日のメニューは廿日市産の「もやし」や「こまつな」を使ったナムル。
そして、中華丼、牛乳です。

【5年生】
「味に気持ちがこもっているのを感じておいしい」

一日の中で特にこの時間が好きだという男の子は…。
【5年生】
「給食をつくってくれることを素晴らしく感謝したい」

伝統的な食文化などを学ぶ「生きた教材」とも呼ばれる「学校給食」。
今年度、県内多くの市町で国の支援と独自の財源を使い保護者負担を『無償』にする動きが広がっています。

■■■ メモ ■■■

これまで給食の食材費については県内多くの市町で保護者が負担していたということで、地域によって異なるものの1食当たり240円から290円、だったということです。

そしてこの春から国が一人、1カ月あたり5200円の支援をすることを受けて、県内19の市町で小学校の給食費の保護者負担を「無償」にするとしています。
ただ、VTRにもあったように食材費の単価があがっていて、広島市では昨年度1食当たり309円だったものが今年度は360円になるなどどの市町も不足分を補うために5200円とは別の財源が必要になるわけです。
そうしたこともあり、府中町は「1食当たり60円」を集める形でこれまでよりも負担を軽減。
庄原市も不足分を保護者負担にするとしています。

※廿日市市の給食担当者の話
「いろいろな地元の食材、料理そういったものを給食を通して初めて食べるというお子さんも最近増えているみたいなのでぜひ知ってもらって家庭でも味わってもらうということに繋げていけたらいい。給食がいろいろな食文化を知るということに役立てばいいなと思う」

テレビ新広島
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