自民党は、結党70年に合わせ、「自由と民主主義を次世代につなぐ」との新たなビジョンを12日の党大会で発表した。
2025年11月に結党から70年を迎えた自民党は、新たなビジョンをまとめるプロジェクトを進め、2026年度の定期党大会で発表した。
この中で、「わが党が維持してきた保守とは、一つの『態度』である。昨今、声高に急進的な変革を求めたり、異なる意見を排除したりする言説の傾向が見られるが、こうした態度をわれわれは保守とは考えない」と明記し、「多様な意見を尊重しながら国の進路を定める」との姿勢を強調した。
また、党名にある「自由」を巡り、「決して自由放任的な無制限の自由ではない」として、「個人の自由と人格の尊厳を社会秩序の基本的条件となすことが、わが党が標榜する『自由(リベラリズム)』である」と記した。
一方、取り組むべき課題としては、第一に「死活的に求められる憲法改正」を挙げ、「経済成長を起点に『福祉国家』を守る」ことや、人口減少対策や人材育成などを通じて「国づくりの根幹を受け継ぐ」ことも柱に据えた。
さらに、党が「未来に果たすべき使命」として「自由と民主主義を守る」ことを掲げ、「大衆迎合政治(ポピュリズム)と対峙する」と表明するとともに、「丁寧な合意形成で権力を適切に行使していく」とした。
AIの進化についても取り上げ、「その能力を使いこなす社会作りを主導していくことは、我が党に期待される未来に向けた重要な役割の一つ」としつつ、悪質な偽情報・誤情報の流布の懸念や、AIによる管理・統制で個人の自由が抑圧される危険性も示し、「政治という『人間の営み』」について「信頼を高め続ける不断の努力が不可欠だ」などと記した。
そして、「変えるべきを変え、守るべきを守る」として、「自由で開かれた、世界の中でかけがえのない日本という価値をつくり続けるための挑戦を重ねていく。未来の日本の確かさと豊かさをともに保ち、将来を担う若者たちにその未来を引き継いでいく」などと誓っている。
