原油価格の高騰について。新年度になり、給食が始まった小・中学校もありますが、この給食をつくる現場にも影響が出ています。「給食を止めるわけにはいかない」と経費を抑えるための工夫が続いていました。
記者リポート
「焼きあがりのパンのいい香りがします。これらは学校給食用のパンです。この学校給食用のパンの製造現場にも影響が出ています」
「学校給食パン宮城協業組合」が運営する製造工場です。
県内の小・中学校や特別支援学校の「9割」にあたる、およそ500校分の給食用のパンを製造し、多い日では1日で8万食分に上ります。
工場では給食が始まるのに合わせて4月7日から製造ラインを稼働させています。
しかし。
学校給食パン宮城協業組合 垣内創理事長
「包装フィルムや衛生的に使っている『ニトリル手袋』というビニール製のものが、注文数の制限や何カ月後かの納品は保証できないことも起こり得る」
このうち、包装用フィルムは、5月の注文分から3割値上がりするため、急いで在庫を確保したと言います。
学校給食パン宮城協業組合 垣内創理事長
「学校給食は特殊なので値上げした分は学校給食会と協議が必要で、リアルタイムではなく半年後や1年後になる」
組合によりますと、パンの供給価格を決めるのは県の学校給食会です。
しかし、資材などの高騰を供給価格に反映させるには、組合と学校給食会が協議する必要があるため、値上がり分をすぐに反映させるのは制度上、難しいといいます。
学校給食パン宮城協業組合 垣内創理事長
「内部の費用削減など細かなことを積み重ねるしかないのが現状。給食は止めるわけにはいかないので、それでも頑張ってやっていくしかない」