2025年に撮影された、住宅街にある一軒家の簡易宿所を映した映像。
映っていたのは、若い男性が大声を上げながら、勢いよくプールに飛び込む様子です。

別の日の夜には、大合唱しながらプールへダイブ。
その声は住宅街に響き渡っています。

近隣住民:
住宅地のど真ん中にできてしまっているんですね。パーティーを楽しむためのパリピ施設というふうになっていて、私たちの日常に非日常が入り込んでいるというのが今の現状です。

民泊や簡易宿所の騒音トラブルに悩まされているのは千葉県の一宮町。
広い砂浜と視界いっぱいの海が広がり、東京オリンピックのサーフィン会場となった“サーフィンの聖地”として有名です。

しかし、海から一歩入ると田園風景が広がる住宅地となっています。

そんな一宮町の住宅街で今、管理者が常駐しない民泊や簡易宿所の数が年々急増。
2025年度は173件と2018年度の6倍以上の数に。

住宅街には、「民泊反対」や騒音への注意を呼びかける貼り紙が至る所で貼られていました。

あるごみ集積所に行ってみると…。

近隣住民:
このゴミはおそらく簡易宿所とか民泊に泊まりに来た客ですね。指定の袋ではなくて一般に売っているただのビニール袋なんです。町では回収しませんので、近隣の住民が処理をすることになってしまいます。

中には、こんな場面も。
簡易宿所の外で吸っていたたばこを排水溝にポイ捨て。
騒音に加え、こうしたごみ問題にも頭を悩ませているといいます。

近隣住民からは「水風呂に飛び込む音、『キャーキャー』、あとボール遊びの音。そんな音が夜中中続くような形です。私たちが転居をしてどこか静かなところに、それしか私たちのこれからの安堵(あんど)は得られないのではないか」「次の日が試験なのに隣がうるさいという状況もご近所ではあるので、本当に生活の場を乱さないでほしいなと思います」などの話が聞かれました。

こうした問題に一宮町では、2023年に独自の迷惑防止条例を施行。
違反者が注意に従わず悪質な場合などは、氏名や事業者名を町のホームページなどに公表することや、罰則の規定、また、管理者の常駐を努力義務とするなど対策を強化してきました。

それでも一部の簡易宿所などで迷惑行為が続いているといいます。

近隣住民:
管理人が駐在していなくてもできる。誰もそういった騒ぎに対して止めることもできないというのが最大の問題だと思います。

民泊・簡易宿所問題に取り組む一宮町議会の大橋照雄議員:
住民を守るような形にしてあげないと、何のための住居なのかっていうことになっちゃう。

騒音を出す宿泊客に直接注意などをしているという地域の区長は…。

一宮町新浜地区・渡邊優一郎区長:
自分たちはそんなに騒いでいるつもりがなくても、周りが田舎なので夜9時前とかに寝ちゃう人も多いので。住宅街に民泊施設を作れないルール作り、これは早急にやるべき課題。

一宮町は「今後も改善策を検討し、条例等の見直しを含め、問題解決に取り組んでいきたい」としています。