イラン情勢の悪化が続き原油への関心が高まる中、静岡県内にも原油が産出されていた場所があり、いま改めて注目されています。
アメリカとイスラエルによるイランへの軍事攻撃で供給不足の不安が続く原油。
こうした中でいま、牧之原市のある場所に光が当たっています。
相良油田資料館・大石勇二 館長:
機械掘りの石油坑から油をくみ上げる作業をします。ここの鉄管は地下310mまで埋まっています
油田の里公園のすぐそばにある相良油田の石油坑にできていた人だかり。
4月5日に、この場所で行われていたのが原油のくみ上げです。
明治から昭和にかけて約80年にわたって原油を産出した相良油田。
太平洋側唯一の石油坑です。
産出量の減少により1955年頃には廃坑となりましたが、機械掘りの石油坑がひとつ保存されています。
市はこの場所で原油が産出されていたことを知ってもらおうと、2年に一度のイベントとして原油のくみ上げを行ってきました。
5日は昨今のイラン情勢もあり、例年以上の注目度に…。
職員も相良油田の特徴を丁寧に説明していきます。
相良油田資料館・山崎治 管理人:
青緑がかった赤褐色というのが相良油田の原油の特徴。他の油田の原油だと重油分が4割~7割5分くらい。(重油の割合は)半分から4分の3くらいある。ここは9.5%で10%未満なので、透明でさらっとした原油
極めて良質だという相良油田でとれる原油。
ガソリンや灯油成分を多く含んでおり、くみあげた原油を精製せずに使い、50ccのオートバイの走行に挑戦です。
エンジンがかかりバイクが走り出すと、訪れた人たちから拍手が起こっていました。
清水町から来た男性:
こんな所でも油が取れることにびっくりした。ここでくみ上げたガソリンを車に入れて帰りたい
千葉県から来た女性:
もっと茶色く濁っていると思ったら、すごく透き通っていて、上の方が青くて、きれいだと思った
地元市民:
地元で石油が取れることにびっくりした。思っていた以上にきれいだった
また、5日は園内にある相良油田資料館もリニューアルオープン。
当時の様子を再現したジオラマや原油について学べる展示物のほか、新たにシアタールームも設置されました。
原油について、そして、地元の歴史について、改めて知ることも大切です。