春になり心配されているのが2025年多発した、クマによる人身被害。

2026年はどうなるのか、冬眠明けのクマの生態を調べた。

「シカ食ってるじゃん!うわ、シカ食ってるクマこれ!」(撮影者)

これは3月28日、北海道別海町で撮影された動画。

1頭のクマが小ジカに襲いかかり、力づくで引きずる様子が確認できる。

「うわ、やばいわ・・・」(撮影者)

目撃者によると、クマの体長は2メートルを超えていて、突然、水に飛び込みシカに襲いかかったという。

体調2m超えのクマが小シカを襲う瞬間(提供:fishing_east_hokkaido)
体調2m超えのクマが小シカを襲う瞬間(提供:fishing_east_hokkaido)
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北海道内では、3月からクマの目撃が、相次いでいる。

根室市を走るJR花咲線の列車のそばを走るクマや遠軽町の旭川紋別自動車道を悠々と横切るクマの姿も捉えられている。

道内で目撃されたクマたち
道内で目撃されたクマたち

冬眠から目覚めたこの時期のクマはどのような状態なのか?

11頭のクマを飼育している新得町の「ベア・マウンテン」をたずねた。

野生に近い環境でクマを飼育しているこの施設では、冬の間は営業を休止し、冬眠させている。

ベア・マウンテン内の様子
ベア・マウンテン内の様子

特別に獣舎に入らせてもらうと…。

「ガサガサやってますね。扉の外で早く開けてってこすってます」(ベア・マウンテン 坂出勝園長)

3月冬眠から目覚めたばかりのクマたち。

「背中が冬ごもり前は丸かったのがとがっていますね」(坂出園長)

体型が変わるほど、体重が落ちていた。

このクマは冬眠前420キロあった。

しかし、冬眠で約60キロ減少し360キロに。

勢いよくエサを食べる。

嗅覚に優れたクマは1頭がエサを食べ始めると、冬眠中の周りのクマも続けて起きるという。

勢いよくエサを食べるクマ
勢いよくエサを食べるクマ

一方、自然環境のクマがこの時期どうしているかというと。

「飢えに耐えながら広範囲を少しずつ歩いて、今ですとフキノトウですとか2025年秋に落ちたどんぐりだとかを何とか拾い集める」(坂出園長)

クマのエサ(どんぐり)
クマのエサ(どんぐり)

一方、山には異変も…2026年は春期管理捕獲を行っている自治体が増えたにもかかわらず、捕獲頭数は2025年を下回る1頭にとどまっている。

しかし、専門家は2026年の春は油断できないという。

「2025年秋に実りが悪かった春はあまり木の実も残っていないのでエサは十分ではない」(酪農学園大学 佐藤喜和教授)

2025年秋のエサ不足の影響は2026年の春も続くという。

エサが少ないために動き回るクマとの遭遇が懸念される。

ベア・マウンテン 内のクマ
ベア・マウンテン 内のクマ

さらに、冬眠明けのクマの生態を知るベア・マウンテンの担当者は、縄張り争いで強い個体に負けたクマは人里へ近づく危険があるという。

「強いクマがエサをいっぱいとれるところを縄張りにしているんですよね。はじき出されたクマが街中に出てきて。家庭菜園の野菜がある手に入ると学習しちゃうと森に戻る必要ないですよね。近づけない、ここに来てもエサが手に入らないと教育しないと。(駆除とゾーニングの)二本立てでやらないと僕はだめなんじゃないかと思っています」(坂出園長)

2025年多くの被害をもたらしたクマ。

2026年も十分な備えが必要。

クマの足
クマの足
北海道文化放送
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