物価が上昇し続けている昨今、お金に関する話題が尽きません。
ユニクロなどを手掛けるファーストリテイリングは初任給を37万円にしました。
大阪の和泉市役所は「初任給日本一」を掲げて28万円以上に引き上げ、自治体では最高水準となりました。
「関西人の金銭感覚」に変化はあるのでしょうか。世代別に調査しました。
20代・30代「推し活に月5万」「6年ローンで中古車を購入」
まずは20代から30代の若い世代です。
一人暮らしをしている23歳の女性は、支出の4割ほどを家賃・光熱費が占め、ライブと遠征費だけで月に約5万円使っています 。
【23歳会社員の女性】「月2回ぐらいは遠くにライブに行くので…1回で5万ぐらい」
同じく23歳で社会人1年目の2人は、ともに初任給が約25万円です。
【23歳会社員の女性】「物価が上がってるので、結構きついかな」
【23歳会社員の男性】「130万円の車を買いました。 一括じゃないですけど…ローンの支払いや金利を勉強しながら」
子育て世代「自分に使えるお金は月5千円以内に」
20代〜30代では趣味などにお金を使っている人が多く見られますが…
【1歳児のママ】「自分に使えるお金は月3万円以内。保育園の準備品にお金がかかっています」
【子育て中の40代】「自由な出費はできる限り少なくしたくて、月5000円以内に。(息子のお小遣いは)『アップしなくてもいい』って言われたらしなくてもいいかな」
子育て世代は自分のことよりも子供に関することでの出費が増えているようです。
40代以上「お小遣いはほぼ交際費」2年悩んで30万円の洗濯機
続いて、40代以上の働く世代です。
大学で教壇に立つ男性は、2年間悩んだ末に約30万円のドラム式洗濯機を新調しました。
1か月の支出の中では貯金が約25%を占めています。
月に約3万円をお小遣いとして自由に使えるという男性は、 「お小遣いは交際費です。閉めるとこは閉めて、使うとこは使って」と話しました。
働く世代は仕事関係の飲み会などを含む交際費の割合が高くなる傾向にあることが分かりました。
「焼マン」に集う近大生 仕送り10万、食費3万のやりくり術
今年大学を卒業し、これから社会人となる学生たちは、学生生活でどんなことにお金を使ったのでしょうか。近畿大学の卒業式で調査しました。
アメリカに留学した学生、アルバイト代を年間80万〜120万円注ぎ込んだ大学自動車部の学生、アルバイト代を貯めて海外旅行に使ったという学生など、それぞれの過ごし方が見えてきました。
仕送りは10万円前後が多く、旅行などのために食費を抑えている学生が多く、食費は月3万円前後という結果となりました。
食費を抑える方法を聞くと、学生たちが口を揃えて挙げたある「キーワード」が。
それが「焼マン」です。
案内してもらった近大通りの「焼マン」は、卒業式当日ということもあり学生で溢れ返っていました。
どんぶりメニューを中心に価格は500円前後と激安です。
「顔見たら値上げできへん」 阪神の佐藤輝明選手も学生時代に来店
焼マンのオーナー、瀧本明仁さんは29年前に「焼マン」を近大通りにオープンしました。
【焼マンのオーナー 瀧本明仁さん】「顔見たら値上げできへん。お腹いっぱい食べられへんのも可哀想やしなと思ったら…ラグビー部、アメフト部、野球部はよく食べます」
阪神タイガースの佐藤輝明選手も学生時代に来店しました。
低価格を維持できる背景には、卒業生からの「恩返し」があります。
「お金ないときに焼マンがあって助けられた」という声を卒業生から聞き続けてきた滝本さん。
大手の肉屋に就職した近大卒業生が「うちから流しますわ」と取引を申し出てくれるなど、かつての学生たちが社会人になって協力してくれているそうです。
入学時に先輩に連れてきてもらい、自分が先輩になると後輩を連れてくる。
そうして受け継がれてきた「焼マン文化」は、今年の卒業生にとっても大切な思い出の一つとなっていました。
瀧本さん自身のお金の使い方を聞くと、支出の約40%が福利厚生です。
従業員を山登りやキャンプに連れていくのが主な内訳です。
シニアは「孫・旅行・推し活」 宝くじで当たった30万円が危機一髪
仕事から引退したシニア世代の懐事情は…
【60代女性】「(自由に使えるのは)月に7万4,000円。
それを貯めて年に1回は海外旅行をする。行き先は主にイギリスです。
優雅に見えるかもしれないんですけど、そうでもないんですよ」
調査の最中に思わぬ人物に遭遇しました。
【宝くじが当たった女性】「お金落としてね、戻ってきてね、宝くじ当たったんですよ!」
宝くじで30万円ほどが当たり、換金後に椅子に置いたまま手続きをしていたところ、財布ごと消えていたそうです。
周囲に促されて警察に行くと、落とし物だと思われて届けられており、無事に戻ってきました。
【宝くじが当たった女性】「年金ってちょっとしかないのよね。これ貴重やねん、30万」
シニア世代は、お孫さんへの出費、旅行、推し活など、比較的自由にお金を使っている様子が伺えました。
「関西人の金銭感覚」のホントのところ。
物価高でも上手にやりくりして、自分の好きなことにはしっかりとお金を使っていることが分かりました。
(関西テレビ「newsランナー」2026年4月1日放送)