衆院福岡11区選出の武田良太元総務大臣をトップとする自民党の政策グループが2日、発足しました。二階派で事務総長の経験がある武田さんがグループを引き継いだ形で、党内には「事実上の武田派」として警戒する声も上がっています。また、麻生太郎副総裁が率いる麻生派も勢いを増していて、自民党で派閥回帰ともいえる動きが広がっています。永田町取材で定評があるジャーナリストの鈴木哲夫さんがその背景を解説します。
川崎健太キャスター:
衆院選後の自民党内のグループの動きをまとめました。まず麻生派は新人が11人入って60人に拡大しました。旧安倍派は元幹部が会食を開いたり選対委員長などの要職に就任したりしています。旧茂木派、旧岸田派も朝食会や会合を開き、旧二階派は武田良太さんが2日に研究会を発足させました。これは派閥の完全復活の動きなんでしょうか。
鈴木哲夫さん:
僕は復活への動きと言っていいと思いますね。取材をしている限りでは 明らかにそうですよね。いったん派閥は解消されました。裏金問題があった派閥でお金がとんでもないことになって当時総理だった岸田さんが解散だなんて言ったでしょう。その時は自民党が数も少なかったのもあるけれど、こうやってまた数が増えてくると内部抗争にも発展していく。そういう流れが1つあると思いますよね。
それからあの時なぜ岸田さんは派閥解散したのかと。あの時問題になったのは、派閥が従来の政策集団の目的じゃなくて、お金だとかいろんな嫌なこといっぱいやっていた。 だからある意味ではそこのルールを変えれば政策集団というのは、僕は「あり」だと思うんですよ。自民党の中は右から左までいろんな政策があって、ぶつけ合うことでバランスが取れるわけだから。みんなが同じ方向じゃなくてね。 だからそういう意味では政策集団はOK、お金の問題とかそういう派閥はダメ、そういう新しいグループを作れるかどうかというのがポイントです。
そこを見るポイントが1つあって、それはどこでご飯食べたか。会食の場所が一流のナントカ店でね、夜食べてる?いやそうではなくてその辺の居酒屋みたいなところで3000円出してみんなで集まって、それならいいじゃないですか。
川崎キャスター:
その辺の「お金と派閥」みたいなところを僕らしっかり見ていかないと「イヤな派閥」がまた復活しちゃうということですよね。
鈴木さん:
政策集団は僕はいいと思います。武田(良太)さんも「絶対やる」と言ってましたからね。
川崎キャスター:
派閥を作る本来の意味にのっとって、それが理想通り行けば必要なものという考え方ですよね。 派閥解消のきっかけとなった理由と背景を常に忘れずに、活動を続けてもらいたいですね。
鈴木さん:
絶対忘れちゃダメですよ。
(2026年4月2日放送「報道ワイド 記者のチカラ」より)