アメリカのトランプ大統領が日本時間の2日午前、イラン攻撃について国民に向けに演説しました。
イランへの軍事作戦の成果を強調したトランプ大統領ですが、ここからはワシントン支局の千田支局長に聞いていきます。
山崎夕貴キャスター:
圧倒的な勝利、演説の狙いは。そしてホルムズ海峡はどうなる?この2つについて聞いていきます。
まず1つ目です。トランプ大統領は、この4週間で圧倒的な勝利を収めたと発言しましたが千田さん、なぜこのタイミングで国民向けの演説を行ったんでしょうか。
千田淳一FNNワシントン支局長:
きょうの演説は作戦の開始から1カ月が過ぎまして、国民が戦闘の終結が見えずに作戦が長期化するのではないか、そうした懸念が高まる中で行われました。演説は数千万人が視聴するといわれています。午後9時のゴールデンタイムに行われたんですが、トランプ大統領は作戦の成果を強調する一方で、国民が注目する戦闘の終結の時期ですとかアメリカ軍の撤退の見通しについては全く触れませんでした。むしろ、なぜこの戦闘を続けなければならないのか、そこに重点が置かれていまして、作戦はこれから激しさを増して長期化も辞さない構えというものが垣間見える演説となりました。
山崎夕貴キャスター:
戦闘終結の具体的な時期は示さなかったということですが、トランプ大統領の演説をアメリカ国内はどう見ているんでしょうか。
千田淳一FNNワシントン支局長:
アメリカメディアは演説を見ている国民はイランとの戦争が及ぼす国民生活ですとか、経済への影響からの安心感がほしかったが、それが全くなかったと、支持者や投資家を失望させた演説となったと厳しい評価を伝えています。
山崎夕貴キャスター:
続いて、2つ目のポイントです。日本でも原油の供給に対する不安が高まっていますが、事実上の封鎖が続いているホルムズ海峡について開放の道筋は見えているんでしょうか。
千田淳一FNNワシントン支局長:
トランプ大統領は演説の中でアメリカはペルシャ湾を経由した石油をほとんど輸入しておらず、我々に必要ないと断言しましてホルムズ海峡の開放に関係なく、戦争を終わらせる考えを示しました。さらに、戦争が終わればホルムズ海峡は自然に解放されるとの独自の考えも主張しています。ただ、トランプ大統領は先週にはホルムズ海峡はアメリカを含めた共同管理になるとの考えを示しているほか、政権の幹部からはイランによる支配を絶対に許さないという声が上がっています。ですので、今後はイランに対してアメリカは関係ないという隙を見せて一気にホルムズ海峡で作戦を仕掛ける。トランプ大統領にはそうした考えもあるかもしれません。
山崎夕貴キャスター:
トランプ大統領の発言は毎日、二転三転していますから読めないところがありますよね。そして、トランプ大統領は関係国に対して自分たちで海峡を守るように要請していましたが、千田さん、今後、日本にも何かしらの要請をしてくる可能性はあるのでしょうか。
千田淳一FNNワシントン支局長:
トランプ大統領は演説と同じ日にホワイトハウスで行われた会合の中で、日本や韓国それから中国の名前を挙げまして、ホルムズ海峡の安全確保を担うべきだと発言していますので、アメリカがホルムズ海峡から手を引いた場合には日本も真っ先に責任が求められる可能性もあります。